好きすぎるから嫌い【まふまふ】 (ページ2)

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朝6:25

目覚ましを止める

眠い目を擦りながらも、

カーテンと一緒に窓を開け、隣の家のとある部屋に聞こえるように

叫ぶ

『真冬～！！起きて！！！！！朝よ朝ぁぁあ！！』

しばらくすると締め切っていた暗い色のカーテンが開き、見慣れた顔が見える

まふ｢毎朝毎朝うるさいんだけど…。はぁ……朝からお前の顔見なきゃいけないとか最悪｣

『そんなこと言ってないで！！支度して！遅刻しちゃうよ～』

まふ｢ﾁｯ言われなくても分かってるよ｣

これが日課

親公認真冬専用の目覚まし人間

昔からずっとそう

まぁ、小さい頃の真冬はもう少し可愛げがあったんだけどね

いつからだったかな

真冬が、私の事嫌いになったのは

切れることなら切りたい縁

家が隣同士なのもあるし、親同士が仲良しなのもあるしで、切るに切れない

親に心配かける訳にはいかないから、相談も、話もできない

こんな嫌いオーラ丸出しの真冬に、私は何年耐えてきただろうか

そろそろ、限界の域、越えそうだなぁ……

そんなこと考えてる自分に、乾いた笑いしか出なかった

真冬は、大切な幼馴染のはずなのに……