シナジー発生中 (ページ2)

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「さいっあく！放課後保健委員とか、聞いてないし、ね！流星」
「ほんまにー」

数学も終わって後はホームルームだけって皆浮かれた時に
数学の授業が終わって教室に「保健委員放課後講義室なー」と言い残したおじちゃん先生。

そして保健委員なのがキコちゃんと、さっきのポカリの流星くん。
キコちゃんがよく話してたし自然と仲良くなった。

「はっはっは、流星いつも話聞いてへんやん」
「いやそれな？」

流星くんから帰ってきたポカリを飲みながら、
重岡くんも席に座ってこっちを向いた。
ポカリもう半分以上ないけど。

「てか次なに」
「あれやろ、キャンプ」
「あーあれな」
「なにするん」
「いや知らん」

男の子の会話って可愛いな、仲良しだし。

「今から何するか言ったっけ」

スタスタって入ってきた担任の中間先生。
この見た目で三十路って、見えない。若い。

「淳太のことやから言うてへんやろ」
「認知症やな」
「重岡小瀧うっさい」

この2人の絡みは4月から定番になりつつ、
クラスでも笑いのネタ。

「キャンプの班を男女問わず6人くらいで作って欲しいんやけど
俺のクラスやから男女絶対混ぜこぜなー3で」

そう言えば、女子も男子も「えー」って言いつつも
なんだか嬉しそうにしてる。

「なに淳太テキトー？」

流星くんが後ろの席から言う。

「うんテキトー」

中間先生のことだからクジでも作ってきてると思ったら、
案外生徒思い。

「んじゃ、とりあえず15分までやって
決まらんかったらこっち名前言いにきて
テキトーに組むわ」

そう言った途端、みんな席を立ち出す。

「え、誰か女子もう1人誘わないとなあ」
「うん、でももうできてるっぽいよね」

見てたらなんとなくで固まってて、
余りとかは無さそう…だけど
女バレで固まってるグループの中の1人と目が合った。

「あのさっ、ちょっといい？」

こっちに寄ってきてコソコソっと話しかけられる。

「こっち入ってもいいかな？
4人でさ、一悶着ありそうだから」
「え、ありがたい」
「嬉しい！」
「え、やったあ」

「私こっち行くわ」って女バレの子に声かけてこっちに来てくれた、カエデちゃん。
女バレの中の華って言われてるって噂で聞いたことある。
実際近くで見たら目大きいし鼻高いしで顔面が美しい。

「女バレの中の華って言われてるって」
「いやいやとんでもない」
「なんで華なの？」
「恥ずかしながら彼氏できたことなくて…」

華の由来は可愛らしい。仲良くなれそう。