やられたらやり返す ページ45
Aが立ち上がって敵に蹴り飛ばす。
一人は気を失い、もう一人は腹をおさえて苦しそうにしている。
「よし、これで全員かな」
「な・・・ お前、何で動けるんだ?」
あの男の言う通り、Aからは大量の血が流れている。
私は駆け足でAの下に向かう。
あ、これって・・・
「鏡花は気付いたみたいだね。これは絵の具だよ。まさかこんな古典的なものに引っ掛かるなんて」
Aは黒い笑みを浮かべる。
「俺はやられた分はしっかりやり返すんだ。それが嫌だったら、分かるよね?」
「ひっ分かった。解放します」
そう言い男がポケットから取り出したスイッチをおすと、五階を封じていたシャッターが開いた。
「A、さっきのってどうやって・・・ 」
「え?ああ、ただ駄菓子屋の小さなビニール袋に赤い絵の具をつめて背中に仕込んでそれを敵に切らせただけだよ。あ、絵の具代はちゃんとはらったから」
そう言いAは背中から絵の具まみれになったビニール袋を取り出す。
Aはこれを刺させたの?
少しずれたり深く刺さったら自分が怪我をする。
それをどうやって・・・
「あ、二人ともってAちゃんどうしたの!?その背中、一旦家に帰って着替えようよ」
「うん、て、あ・・・ 」
「Aちゃん、どうかしたの?」
「俺この服しか持ってない」
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作者名:水月
作成日時:2020年2月20日 7時