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ボーカロイドすげえ ページ29
曲が終わりリンがふう、と息を吐いてヘッドフォンを取る。
一言で言うと、ボーカロイドすげえ。
「どう？こんな感じでいい？」
「うん、完璧だよ、有り難う」
俺はカチューシャをリンの頭につける。
するとリンはぷくっと頬をふくらませる。
「ええ〜、頭撫でてくれると思ったのに」
「ふふっ」
俺はリンの頭を撫でる。
「有り難うね、リン」
「えへへ」
「ほら、ルカも」
「私はいいわ」
「まあまあ、そう言わずに」
頭を撫でるとルカはおとなしくなった。
「そ、そういえばレンの曲はいいの？」
ルカは赤くなった顔を隠すためか、横を向いてる。
まあその赤い耳で分かるんだけどね。
「あ、A、レンにはこのヘッドフォンを使って」
ルカから受け取ったヘッドフォンを見ると、それはオレンジ色のヘッドフォンに耳をあてる部分に黄色い星がついてる物だった。
「これって皆デザインが違うの？」
「ええ、そうよ、Aのもあるけど見てみる？」
「うん、見たい」
僕のヘッドフォンか、どんなのだろう。
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作者名：水月
作成日時：2020年2月20日 7時
