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部屋に戻ってメイクを落としてると 同室の女の子たちに「Aちゃん星見に行かないの?」って声をかけられる
え!ってしおりを開くと "20:00〜 星観測" の文字
今からメイクする気も起きなくてどうしよう
もうみんな集まってるだろうし とりあえずパーカーのフードを被って丘に出た
夜風か気持ちよくて 都会じゃみえない数の星が散らばった空は息を呑むぐらいに綺麗だ
みんなを探してキョロキョロすると
丘に座ってる大我が見える
『たいが?』
「あっ修学旅行だけ来た人じゃん」
『なにその言い方!』
いつもと変わんない大我に安心して気持ちがほぐれた
『大我いろいろごめんね』
「ふふ そんな謝るような仲?」
『だって』
「それ以上言うとなんか虚しいから聞かないでもいい?」
大我は私のほっぺをつかんで「このぷにぷにが!」って笑ってんのか怒ってんのか
「その代わりもう不幸になったら許さないからね おんぶもしないから」
『どういうこと?』
「幸せになってねってこと」
短くなった私の髪をフワって触ると 伏し目がちにわらった
「ほら 行ってきな?」
指差した先には、遠くの林の下にぽつんって北斗くんが立ってて
行った行ったって背中を押された
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はむ(プロフ) - なっちゃんさん» コメント有難うございます。構成は試行錯誤していたのでそのように言っていただけて嬉しいです! (2022年8月5日 23時) (レス) id: 502b185181 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん - お話全部読みました!とても面白かったです!続編や新作楽しみにしています! (2022年8月5日 23時) (レス) @page13 id: 14f73ed980 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はむ | 作成日時:2022年8月3日 14時