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紅茶が冷めてしまうまでソファでじっくりキスを堪能した彼に、『どこでこんなの覚えてきたの』と聞くと、『それは今聞かなくてよくない？』と拗ねられた。
圭人｢Aも慣れてる。
なんか余裕だし｣
｢27で慣れてないほうが痛いやろ｣
圭人｢こんだけ一緒にいるのに俺、Aの彼氏とか聞いたことない｣
｢言ったことないもん｣
圭人｢報告されても困るけどさ｣
｢ならえぇやん｣
圭人に両腕を伸ばして起こしてもらい、『ご飯食べにいこ』と誘うと、納得のいっていない顔で『うん』と誘いに乗ってきた。
チョコデニッシュを一口かじっただけで、腹ぺこ状態の私たち。
今日のディナーは、先月二人で訪れた近場のトラットリアに決めた。
なぜだか、革ジャンを羽織る圭人がいつもより男らしく見える。
彼は車のキーをポケットから取り出し、『車、うちに置いてきてもいい？』と尋ねてきた。
｢車で行かへんの？｣
圭人｢…ワイン飲みたいから｣
｢はいはい(笑)｣
圭人のワイン希望により、彼のマンションに車を置いてからタクシーで向かうことになった。
マンションの外に出ると思いのほか肌寒く、車を取りに行った圭人を待つ間、上着を着てこなかったことに後悔するはめに。
数分後マンション前に車をつけた圭人は、助手席に私が座るなり、『ん、寒いんでしょ』と、後部座席に置いてあったブランケットを差し出した。
｢これ、私のやん｣
圭人｢あれ？そうだっけ？｣
見覚えのある大ぶりなブロックチェック柄は、昨年末にこの車で出かけたとき忘れていったものだった。
圭人｢車で仮眠するとき、勝手に使っちゃってたわ。
煙草くさかったらごめん｣
｢いや、だいじょぶ。
圭人のにおいがする｣
圭人｢…そうゆう可愛いこと言わないで｣
圭人は顔を赤くして、自分のマンションの方向へとステアリングを切った。
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青(プロフ) - 布由さん» ありがとうございます うちは日本語あんま得意じゃないんでごめんなさい (2018年7月16日 23時) (
レス) id: 971749c1a6 (このIDを非表示/違反報告)
布由(プロフ) - 青さん» ありがとうございます！分かりにくかったですね…。主人公の家から圭人くんの車で圭人くんのマンションまで移動して、車を置いてからタクシーでお店まで行った、という流れです。 (2018年7月5日 7時) (レス) id: 70a19695e6 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - この作品大好きです！42ページのやつって結局タクシーで行っとるんですか？ (2018年7月5日 0時) (レス) id: f8ce159ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：布由 | 作成日時：2017年8月11日 0時
