恋するバイリンガル

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Sep.2012


圭人所属のグループは、デビューから5年でついにアジアツアーまで開催するほどまでに成長した。

私たち関ジャニ∞もデビュー8周年を迎え、その間には後輩グループも目まぐるしくデビューを飾り、あっという間に中堅ポストに位置づけられるようになった。



Hey! Say! JUMPが全国ツアーを回る今夏、私たちも全国を駆け巡り、なかなか圭人に会えない日々が続いていた。


彼に『ツアーがんばってる？』とメールすると、最終日の大阪公演に来て欲しいと返事があった。

その最終公演日の一週間後には私たちも大阪で野外ライブを控えていたが、可愛い弟からのお願いに足を運ばないわけにはいかなかった。


関西でレギュラー番組を持っている私たち。

未だに東京と大阪を行き来しているが、プライベートで大阪に帰るのは久しぶりのことだった。




Hey! Say! JUMPツアーの最終公演日、9月とはいえまだ暑い大阪で、私はドーム周辺に群がるファンの子たちに彼らの成長をひしひしと感じた。

圭人の団扇を持っている女の子もちらほら見かけ、暑い中グッズ売り場に並んでいる彼女たちに姉としての感謝がこみ上げる。



慣れ親しんだ京セラドームの関係者入り口では、顔なじみのスタッフと挨拶を交わすと、迷わず彼らの楽屋に案内してくれた。


長い廊下を歩いていると、楽屋のドアから数メートル離れた場所でも、興奮して騒がしい声が聞こえてくる。

私は差し入れのケーキの箱を片手に、楽しそうな声が響くドアをノックした。



｢お疲れ様、みんな｣



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