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4年前、電子辞書をあげてからというもの、『圭人』『A姉』と呼び合う仲になった私たちは、気が向いたときにメールや電話で他愛もない会話をするようになった。
圭人は夏休みの時期だけは変わらず一時帰国するため、毎年夏になると例の焼肉屋で、健一さんも含めて再会を喜ぶのが通例となっている。
圭人から『帰国したよ』と報告を受けたのは、先週の真ん中だった。
最近になってライブ初日のセットリストが変更され、リハーサルを頭からやり直すことでいっぱいいっぱいになり、今日まで圭人へのアクションを起こすことができなかった。
｢どういうことやねん、圭人｣
2コール目で受話器を取った圭人は、『え？…どういう？』と、私のいきなりの強い口調に動揺していた。
｢事務所、入ったって。
ジャニーさんからさっき聞いた｣
圭人｢…あ、うん。
だって、ずっと憧れてたから…｣
ぼそぼそと力なく呟く声は、申し訳なさそうな雰囲気をたっぷり含んでいる。
｢なんで相談してくれなかったの｣
圭人｢だって…。
A姉に言ったら、反対されるかもって、思ったの｣
意外な答えに、ため息がひとつ零れる。
｢…理由もなく反対はせぇへんよ。
けど、圭人が事務所に入るなんて予想外やったから。
もし悩んでたんなら、相談くらい乗ってあげたかった｣
圭人｢え、えっと…。
Sorry…、ごめんなさい｣
6つも年下の子に弄ばれたような感情も、たどたどしく可愛い謝罪ですべて許してしまう。
彼は甘えることも頼ることも下手くそなのに、優しくおおらかな性格で私たち大人を癒し、見事に甘やかさせる天才なのだ。
圭人｢あの、今度からは、A姉にいちばんに相談するね。
I promise you that.
(約束するよ。)｣
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青(プロフ) - 布由さん» ありがとうございます うちは日本語あんま得意じゃないんでごめんなさい (2018年7月16日 23時) (
レス) id: 971749c1a6 (このIDを非表示/違反報告)
布由(プロフ) - 青さん» ありがとうございます！分かりにくかったですね…。主人公の家から圭人くんの車で圭人くんのマンションまで移動して、車を置いてからタクシーでお店まで行った、という流れです。 (2018年7月5日 7時) (レス) id: 70a19695e6 (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - この作品大好きです！42ページのやつって結局タクシーで行っとるんですか？ (2018年7月5日 0時) (レス) id: f8ce159ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：布由 | 作成日時：2017年8月11日 0時
