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ぺちぺち、ぺちぺち。
可愛らしい乾いた音でレノルは覚醒した。
ノアに頬を軽く叩かれたのだ、レノルはいつもこうして朝を迎える。
「おはよう、ノア。」
薄らと微笑んでノアの額にそっとキスを落とす。そしてレノルは立ち上がり、ぐいっと曲がりっぱなしだった骨を伸ばした。
「朝から仲いいねェ…羨ましいよ♣」
「うわなに、お前いたの。」
「ウン、レノルの寝顔女のコみたいだったよ♢」
「…当分俺らに近づかないで。」
「ウソウソ、ジョーダン♥」
朝からヒソカとつるむのはキツいとレノルは感じ、離れるよう頼むも首を横に振られるだけだった。それに舌打ちしながら森を進み他の受験者を探す事にした。
「ア、彼奴に報告するの忘れてたな……」
途中、立ち止まり考え込み、座り込む。ヒソカは彼奴とは誰のことを指すのか見当もつかず、聞いても教えてくれないだろうと察し、ノアに得意の手品を披露した。
____
「……うし、これでいいだろ。あとは…アー、そうだな……ノア!」
レノルの声にノアはすぐさま反応し、レノルの元へ駆け寄った。そしてレノルは鳥を捕まえてくるように言うとノアはひとつ頷き、森の中へ消えて行った。
「鳥を捕まえて何をするんだい?」
「伝書鳩みたいなヤツ。」
「……できるのかい?相手の場所を知らないのに。」
「問題ない、俺が知っているからな。」
ノアには手頃な大きさの鳥を2羽頼んだから1羽は今日の飯にしようと提案するレノルにヒソカは嬉しそうにイイねと笑ったのだった。
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如月 昴(プロフ) - 待ってます (2020年12月24日 0時) (レス) id: f6be19e74d (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 如月 昴さん» コメントありがとうございます〜!いずれ本人も戦う(予定)ので気長に見守ってやってください……() (2020年12月24日 0時) (レス) id: 6c23cea859 (このIDを非表示/違反報告)
如月 昴(プロフ) - 夢主の性格は好きだけど妹にやらせてるのはちょっと、本人にやってほしいな (2020年12月23日 17時) (レス) id: f6be19e74d (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - レイカさん» ありがとうございます(五体投地)頑張ります……! (2020年5月4日 19時) (レス) id: 6c23cea859 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - え、好きです(唐突)更新頑張って下さい! (2020年5月4日 15時) (レス) id: 2f295bf970 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪寝子 | 作成日時:2019年11月24日 22時