【H×H】愚かしさ故。

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ヒソカ自身も殺人鬼ではあるが、この目の前にいる殺人鬼は自分とは違う。

本人から血の匂いが全くと言っていいほどしないのだ。むしろ匂いがするのは幼いノアだ。

それに……ノアの禍々しさに息を飲む。その年齢からは考えられない程の事柄が多すぎる。

「…キミと一戦交えるのも悪くないかも♡」

妖艶に舌舐めずりをするヒソカだが、実のところ勝てる自信は五分といったところだった。戦えるようにトランプを構えるが、レノルは興味無さげに見ているだけだ。


「アー、教育上と精神衛生上本ッ当に宜しくないから…ソレ鎮めてくれない？」


昂るヒソカに冷ややかな視線を投げかける。ノアは完全にレノルの後ろに隠れた。


「………♢」
「それに戦うのは面倒、またいつか気が向いた時にな。」


残念そうにトランプを束に戻すヒソカであった。

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