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さて、今は船の上。
三次試験が終わり、受験生達は四次試験の会場へ運ばれる。

「で、なんで俺まで連れてきたのか聞きたいんだけど?」

船の操舵室にてレノルは不機嫌そうに延々と続く水平線を眺めていた。
もちろんノアも一緒だ。

「お前、そろそろハンターとして活動する時期だろう。いつもの一時的な保釈だよ。」

だとしても今かよ。と心底嫌そうにため息を落とした。
服役しているレノルだが、ハンターライセンスは所有している。それに(意外ではあるが)彼はシングルハンターである。

そのため定期的に身柄を拘束されているトリックタワーから一時的に保釈され、賞金首を連れて来る。それがブラックリストハンターであるレノルの仕事だ。

「一応聞くけど、次は誰を連れてくればいいのさ。」
「このリストに載っている奴らだ。」
「ふうん。」
「………………殺すなよ。」
「善処はするさ。でも全部ノア次第だからね。」

ノアの頭を撫でながらリストに目を通していく。その中に、レノルは己の目を疑う名前を発見する。

「……ウッソだろお前。」

信じられないと目で訴えるが、リッポーは大マジだと目で言ってきた。

「いや、だからってコイツはないんだけど。」


____A級犯罪者
幻影旅団・クロロ=ルシルフル

その名前を指し示す。

「流石に俺でもコイツはムリだ。コイツ以外を全員連れて来るよ。」
「連れてきたらお前を釈放するが?」

リッポーの言葉にレノルは下らない!と零す。ノアを抱き寄せ、頬を撫でながらレノルは口の端を吊り上げた。

「あいにく釈放には興味ないよ、もちろん星にだって興味もない。

俺は、ノアがいればなんでもいい。……それが例え地獄だとしても、だ。」

レノルはトリックタワーでの生活に不満はない。そのため釈放に微塵も興味はない。
まとまった金が貰える、食事はまあ粗末だが食べれないこともない。寝床もある。十分だろう?と以前話していたことをリッポーは思い出す。

「……じゃあ進言とわがままを言うよ。」

「まずは進言。」

ぴし、と人差し指を立てつぶやくように言葉を繋いだ。

「蜘蛛は追わない方がいい。追っても時間と金と労力の無駄になる。」

「そしてわがまま。」

人差し指に続き、中指も立て、ニヤリと笑う。




部屋(独房)のグレードを上げろ。」

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如月 昴(プロフ) - 待ってます (2020年12月24日 0時) (レス) id: f6be19e74d (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 如月 昴さん» コメントありがとうございます〜!いずれ本人も戦う(予定)ので気長に見守ってやってください……() (2020年12月24日 0時) (レス) id: 6c23cea859 (このIDを非表示/違反報告)
如月 昴(プロフ) - 夢主の性格は好きだけど妹にやらせてるのはちょっと、本人にやってほしいな (2020年12月23日 17時) (レス) id: f6be19e74d (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - レイカさん» ありがとうございます(五体投地)頑張ります……! (2020年5月4日 19時) (レス) id: 6c23cea859 (このIDを非表示/違反報告)
レイカ(プロフ) - え、好きです(唐突)更新頑張って下さい! (2020年5月4日 15時) (レス) id: 2f295bf970 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪寝子 | 作成日時:2019年11月24日 22時

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