糸、40本 ページ46
＿＿＿＿「ゴンと、Aと……」
” ともだちになりたい ”
キルアはそう願った。
＿＿＿＿
キルア対ギタラクル戦。試験もいよいよ終盤に差し込んだ。
けれど、キルアもキルアで運が悪すぎた。寄りにもよって実の兄…イルミさんが相手なのだから。
久しぶりだねと針を抜いた時の彼の顔は正しく絶望だった。
「もうてめえらはダチだろキルア！！！！！！」
レオリオさんがそうだよな、A！とこちらを向くけれど頷けない。
……ヒソカ様が喉元にトランプを突き付けているからだ。
「そっか、もう友達なのか…………」
＿＿＿そうだ、二人を殺そう。
イルミさんが、一歩、また一歩、近付いてくる。
駄目だ、強すぎる。勝てない。
「や、やめ……ッ！」
キルアが手を伸ばしても届かない。
嗚呼、殺されるのか。
そう思って目を瞑るが一向に痛みは来ない。
そっと目を開けると、目の前にはハンゾーさんが。
「……女に手を出すなんざ、下郎のやることだぜ。」
そう言い、護るようにして立ち塞がっていた。
「うーん、あ、Aを殺すとゾルディック家が全滅させられちゃうなあ……仕方ない、ゴンの方にするか……って、ふぅん。」
あっさりと方向転換をして、扉の方を向くと扉にはもう行かせまいとレオリオさんとクラピカさんが臨戦状態でいた。
「このままだと俺はこの二人とゴンを殺して失格になってしまう……。じゃあさっさと終わらせよう、そうしよう。」
ぽん、と納得したように手を叩く彼は改めてキルアに向き直りその禍々しいオーラを持ってして手を伸ばす。
動けば戦闘開始、同時に触れれば戦闘開始。
勝ち目のない敵とは戦ってはならない。
洗脳的な言葉の数々が飛び交う。
聞いてはいけない、直感的にそう思った。
これはもう戦闘ではなく拷問のような物に成り果てている。
「…………参った、おれの……負けだ。」
あと数ミリでイルミさんの手がキルアに触れるという所で、キルアは負けを宣言した。
その途端、禍々しいオーラはぱったりと消えイルミさんは嬉しそうに(目は相変わらず死んでいた)笑い、キルアの肩に手を置いた。
「あー良かった！これで戦闘解除だね。はは、冗談だよキル。ゴンを殺したりなんかしないよ。Aなんて絶対に殺せない。
でもこれで解ったよね、お前の天職は殺し屋だ。」
キルアの目が、死んだ。
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雪寝子(プロフ) - たぬぽこ//tanupokoさん» ありがとうございますゥウウウウウウ！！！！ヒソカ×夢主書いててすごく楽しくて……！更新頑張ります！ (2019年3月26日 0時) (
レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します！夢主ちゃん可愛いくて可愛いくて……初心な彼女をヒソカがいじって喜んでいるところが大好きです！これからのヒソカと夢主ちゃんとの絡みが楽しみです！(それ以外の方との絡みも大好きですよ) 更新されたらまた飛んで来ますね☆ (2019年3月25日 23時) (レス) id: 7891f007bf (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - ヒガンバナさん» ンンンンンンンン(悶)ありがとうございます〜ッッッ！！！！！！！更新頑張ります！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - めっちゃくちゃ！お！も！し！ろ！いいいい！最高です！更新を楽しみにしています！頑張ってください！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: 5d73287e24 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 鈴切丸さん» わわわありがとうございます〜！更新頑張ります！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪寝子 | 作成日時：2017年12月17日 15時
