眼球異常愛好医【文スト】

八節 知りたい ページ41

｢ねぇ、敦くん。結局あの後どうなったの？｣

十津川さんは太宰くんに事情聴取しに行っているため攫われた本人、敦くんに聞くことにした。


敦｢芥川を海にぶっ飛ばしました｣

眼を逸らす敦くん。

罪悪感なのか、眼を見せまいとしてるのか


｢そっか。お疲れ様だったね、芥川くんはどうなったかわかる？｣


敦｢いえ、そこまでは…｣


多分、かなりの怪我を負っているだろうね。

それで海に浮いているか、もうマフィアが保護したか。


自分的には死んで欲しくないんだよなぁ。


あの執着心の出処が知りたいし、太宰くんと何があったかも聞きたい…


知りたい事を全て掻き集めるっていう検視官時代の癖が抜けないなぁ。


｢うん、そうだね。分からなくていいんだよ…後で調べてみるよ…さてと｣


ぐぐぐと伸びをしてベッドから降りる。


敦｢だ、大丈夫なんですか？！｣

与｢心配いらないさ。もうとっくに元気なんだからねェ。｣

ずっと同じ体制だったから首の骨や肩の骨がごきごきと音を立てる。


｢んー！久々に5時間以上寝れたかもっじゃ、自分は西村くん達の所行ってくるよ｣


ベッド横に畳んであった医療着を掴み上げて医務室を出ていった。



敦｢あ、有島さんあの睡眠時間でよく仕事できますね…｣

与｢彼奴は仕事柄、徹夜するのは普通だったンだよ…前職の時もぶっ倒れて大騒ぎしたとか。｣


扉越しに少し見えた敦くんの顔は青ざめているような、面白い顔だった。

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今年最後の更新でした…！
2016年ありがとうございました！
2017年もよろしくお願い致します！
それでは皆様良いお年を！
雪寝子

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