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一節 ただいま。 ページ4

与「そう言えば、今日は彼奴が帰ってくるねェ。」


ことの始まりはその一言。


彼奴。とは

探偵社一、可笑しな趣味を持つ



『有島 A』の事である。


国「…小僧。悪い事は言わん。彼奴には眼を見せるな。」


国木田は新人で何も知らない中島に青い顔で告げた。


敦「えっ…眼を見せるなッて…ていうか彼奴って誰なんですか?」


太「あー…彼の人は黙っていればいい男なのにねぇ。実に勿体ない。」

敦「いや、だから彼奴彼奴言われても判りませんよ!」


太「まあまあ。多分そろそろ来ると思うよ?そうだね…あと六十秒ってところかな。」


太宰は本をを捲りながらそう告げる。


ナオ「半年ぶりですわね!ナオミ早く会いたいですわ!!ね、兄様?」

谷「そ、そうだね。あ、あの趣味は変わってないンだろうけど…;;」


宮「あれって趣味なんですかね?」


国木田と谷崎は顔面蒼白になりながら探偵社の入口を見据える。




____その時



がちゃりと扉が開く音がした。



「只今、帰りました。」


しんと静まり返った社内。

沈黙を破ったのは入ってきた人物。


「…?君、新人さん?」


高くもなく、低くもない落ち着いた声色


____目が合った



そして、その人は中島の前に立つと



「…綺麗な眼、してるね」


と言いふわりと優しく微笑んだ。


敦「へっぁ…有難う…ございますっ」

自分の眼を褒められたことが無い中島は心なしか嬉しそうだった。

だが、

左右で違う優しい瞳は熱の篭った狂ったような瞳へと変わった。



「君の眼欲しいなァ…!もうホント綺麗だよ!!色んな眼を見てきたけど、君のような眼初めて見たよ!!嗚呼、戻ってきてよかった…!」


いきなり人が変わったようにつらつらと話し出す人物に中島は焦りと恐怖で顔が段々と蒼白になっていく。


横目で国木田に助けを求めるも
やはりこうなったかと言わんばかりに頭を抱えている。


与「敦、其奴はそういう奴さ。慣れてくれ。A、自己紹介しな。」


いつの間にか与謝野は翔夏と呼ばれた人の後ろに立ち、引き剥がしながら眼鏡をとった。


「のわっ…ごめんね少年。
自分は有島。有島Aです…一応此処の医療員やってます。」


宜しく。と中島の前に手を差し伸べる有島と名乗った男は又

優しい瞳でふわりと微笑んだ。

二節 報告→←第一章 虎と眼球嗜好


ラッキーカラー

あずきいろ


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ユズナ(プロフ) - あ、ごめんなさい。まだ更新されるまえだったのでわからなくて聞きました。次の話でわかるようになってたんですね。早とちりしてしまいすみませんでした (2016年12月25日 4時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - ユズナさん» 本編に書いた通りです…!リアルの世界で眠っているのが大体どの位か分からないので長くなく短くない(?)1日半にしました;; (2016年12月25日 1時) (レス) id: fd3926eb76 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ(プロフ) - どうして1日半も…? (2016年12月25日 0時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 修正しました!;;ご指摘ありがとうございます!! (2016年8月25日 19時) (レス) id: fd3926eb76 (このIDを非表示/違反報告)
犬鷲(プロフ) - 夜叉白雪に姫がついてますよ! (2016年8月25日 18時) (レス) id: 32299e971f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪寝子 | 作成日時:2016年7月25日 19時

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