九節 畏怖 ページ30
____「…それを押したのか鏡花。」
鏡花ちゃんが持っている携帯電話から声がした。
刹那、
ビィイイイイッ!!!!
爆弾が鳴り出した。
『解除など不要。乗客を道連れにしマフィアへの畏怖を俗衆に示せ』
ビィイイイイとなり続ける爆弾。
爆発まで時間が無い…?
敦「なっ…」
「くそ、マフィアの奴等こんな幼い子にまで…」
鏡花ちゃんにかけていた異能を解き、携帯電話を強引に取る
「鏡花ちゃん!爆弾を外して!!」
電話の向こうの人物にはまだ繋がっている。
証拠として取っておくのが最善策か。
鏡「間に合わない。」
鏡花ちゃんは自分を押し、列車の出入口の前に立った。
出入口は来る前に夜叉白雪で切られている。
下は川。落ちたら最低でも打撲か。
「っ?!?!」
鏡「私は鏡花。35人殺した。」
____「もうこれ以上、1人だって殺したくない。」
そう言って、彼女は爆弾と共に飛び降りた。
呆然と立ちすくむ。
どうしたらいいか分からない。
頭が真っ白だ。
敦「うぉおおおっ!!!」
「敦くんっ?!!」
敦くんは己の足を虎に変え、鏡花ちゃんと同じように列車を飛び降りた。
ドォッ!!!
緋い炎が空中で舞い上がる。
その中でどぼん…と音がした。
2人は助かった…?
与「Aっ!!敦は?!」
「晶子さん!恐らく無事だよ、川に落下しから…」
割れた窓から川岸を確認すると2人とも無事だった様。
「晶子さん、乗客の怪我をお願いしていい?包帯とかあるから解体は駄目だよ。」
与「分かったよ。」
乗客の元へと走っていく晶子さん。
電話はまだ繋がっている。
「…ポートマフィアの芥川、だな。」
『…嗚呼。貴様は、』
「武装探偵社、医療員 有島。さて、芥川くん。今はゆっくりと話している暇は無いんだ。今日の21時、横浜港で話そうか。」
『…判った。』
ぶつりと通話は途切れた。
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ユズナ(プロフ) - あ、ごめんなさい。まだ更新されるまえだったのでわからなくて聞きました。次の話でわかるようになってたんですね。早とちりしてしまいすみませんでした (2016年12月25日 4時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - ユズナさん» 本編に書いた通りです…!リアルの世界で眠っているのが大体どの位か分からないので長くなく短くない(?)1日半にしました;; (2016年12月25日 1時) (レス) id: fd3926eb76 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ(プロフ) - どうして1日半も…? (2016年12月25日 0時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 修正しました!;;ご指摘ありがとうございます!! (2016年8月25日 19時) (レス) id: fd3926eb76 (このIDを非表示/違反報告)
犬鷲(プロフ) - 夜叉白雪に姫がついてますよ! (2016年8月25日 18時) (レス) id: 32299e971f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪寝子 | 作成日時:2016年7月25日 19時