解せぬ……44 ページ16
影山side
『……っ、先生！！』
｢あら、どうしたのそんなに慌てて｣
勢いよく扉を開け、保健室の先生を呼ぶ。
事情を知らない先生はどこか能天気で、より俺の不安感を煽らせた。
｢先生！ A、いや、咲音さんが、えっと、ボールに当たって……！！｣
日向はいつもの元気が無く、パニクって何を言っているのかよくわからない。
すると、先生は非常事態だということを察したのか、
｢落ち着きなさい、大丈夫だから｣
と俺らをなだめた。
『あ、あの、俺らバレー部なんすけど、咲音……マネージャーが流れ弾に当たって、倒れた、んです』
少しだけ冷静になった俺は途切れ途切れになりながら事情を話す。
先生はそれを聞いてすぐに立ち上がり、咲音がどこか聞いてくる。
俺が体育館だと告げると、先生は急いで救急箱を持って外へ走っていった。
『俺らも行くぞ』
｢……おう｣
俺らは先生の後を走ってついていった。
ーーー
体育館へ着くと、事情を聞いたであろう清水さんや谷地さんも半泣きで咲音のそばにいた。
既に保健室の先生が到着しており、応急処置をしている。
｢ひどいクマね……、流れ弾に当たったのは顔だから倒れることはあまりないはずなんだけれど……｣
｢烏養さん、救急車は呼んだんですよね？｣
｢ああ、そろそろ着くはずです｣
俺たちが何もできないまま少したつと、外からはピーポーという音が聞こえてきた。
すぐにその音はこちらへ近づき、間もなく救急隊員が体育館へ来た。
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冬景色(プロフ) - かめそんさん» 初めまして。応援コメントありがとうございます！お褒めに預かりとても嬉しく思います。これからも精進いたします！ (2020年5月12日 7時) (
レス) id: e83ba022d2 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい！！ (2020年5月12日 4時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬景色 | 作成日時：2020年5月9日 8時
