解せぬ……30 ページ2
貴方side
｢あぁっ！ またご飯忘れたぁ……｣
10分放課になり、二人で雑談をしていると、突然まりちゃんはそう声を上げた。
『また？ 一昨日も忘れてなかったっけ？』
｢ごめん……また食券買うの着いてきてもらっていい？｣
そう言って自身の鞄から財布を取りだし、私にそう頼むまりちゃん。
別に急ぎの用事も無いので、いいよと承諾をする。
私達は二人並んで食堂へ向かった。
ーーー
友達になってから数週間。
私はまりちゃんの忘れ物が多いことに気がついた。
授業中に提出する宿題や、自分のお昼ご飯、さらには筆箱まで。
それらを一週間に二回のペース。
本人も気をつけているらしいのだが、どうしても何かを忘れてしまっているらしい。
｢んー……、じゃあこれとこれにしよっと｣
食券販売機の前で少し悩む素振りを見せると、彼女は日替わり定食のボタンをピッと押す。
食券を取り出し口から取り出すと、しっかりとポケットに入れてからこちらへ歩いてきた。
｢お待たせ！ ごめんね、いつもいつも｣
『ううん、気にしないで』
申し訳なさそうに眉を下げ、私にそう詫びるまりちゃん。
本当に私は気にしていないので、努めて明るく声をかけてあげた。
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冬景色(プロフ) - かめそんさん» 初めまして。応援コメントありがとうございます！お褒めに預かりとても嬉しく思います。これからも精進いたします！ (2020年5月12日 7時) (
レス) id: e83ba022d2 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい！！ (2020年5月12日 4時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬景色 | 作成日時：2020年5月9日 8時
