Secret Love (ページ18)

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かこへんページ18

2016年9月。

Hey! Say! JUMPが10周年目に入ったとき、私のスケジュールは真っ黒になった。

知｢最近Aの仕事量異常じゃない？｣

｢ありがたいことだよ｣

そうは言いつつも私も同じことを思っていた。

今までも普通に忙しくさせてもらってた。

でもココ最近は異常だ。
家に帰る暇もないくらいには。

睡眠は移動中の車の中だけ。

デビューした時からずっとお世話になってるマネージャーだから無理ない程度にスケジュールを入れてくれてたのだが、10周年ということもあるのだろうか。最近はどんどん仕事を入れる。

男性マネージャーの鈴木さんは9年の付き合いということもありメンバーとも私ともすごく仲が良かった。

そんな人からの嫌がらせとも言える行為

休みなんて最後に貰ったのいつだっただろうか。
忙しいことに感謝をしながらも疑問を抱く日々が続いた。

深夜2時を回った頃、早朝4時からの仕事を終え、疲れきったからだは既に限界を超え無知の世界に行っていた。

久しぶりにおうちに帰れるため今にも倒れそうな自分の体にムチを打ち何とか帰路につこうとする。

鈴木さんは｢事務所に寄ってやらないといけないことがある｣などとわかりやすい嘘をついてそそくさと帰っていった。

タレントを家に送るまでがマネージャーの仕事。そう言ってこの9年やってきたのにここ最近ずっと私は一人で帰っている。

そんな嘘つかないでなんて言えるはずもなく仕方なく一人で帰る準備をする。

誰かメンバーまだ仕事してるかな。そう思いスケジュール帳を開く。

だめだ。きっと今は夢の中という時間に全員終わってる。

終電もないしどうしよう…

タクシー呼ぶか。

スマホでタクシーを呼び、とりあえず外に出た。

建物の影からこちらを見つめるいつもの影。
私の姿を捉えるといつもの様に去っていった。

何がしたいのか分からない。今のところ何もされてないしそっとしておくのが1番だと私も気にせずすぐに来たタクシーに乗り込んだ。

梅ちゃんと同棲はしていなかったため、真っ暗な部屋に帰る。

お風呂に入るのも辛かったが明日も朝早くから仕事のため頑張って入った。

最近は梅ちゃんに会えてないし電話すらできてない。

声聞きたいなぁ。そう思いながらもスマホを開く気力など残っておらずそのまま死んだように眠りについた。