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．
楕円の小ぶりなローテーブルを挟んで
正座の丸山さんと、
ソファに浅く腰掛けた私。
人の目を気にせず話せる場所なんて
結局ここしかないわけで。
「黙っててごめん。ホントのこと言わなあかんてわかってるのに言えへんかった」
今頃になって酔いが回ってきたのか
クラクラした。
「はじめから騙そうとしてたの？」
やっと私の口から出た言葉は
そんなしょうもない質問だった。
別に聞きたきわけじゃない。
どうでもいいことだ。
それでも丸山さんはゆっくりと言葉を選びながら
答えてくれた。
「はじめは、僕が結婚してるのわかってて食事に付き合ってくれてると思ってて・・・深く付き合うようになってから
ある時ああ、この子知らんのか、って気づいて・・・」
妻帯者だとわかってるのに付き合っちゃうような女だと思ってたのか？
そんな女に見えるのか、私。
むしろそっちのがショックだ。
「早く言わなあかんて思ってるのに
言えば終わるんやと思ったら
・・・言えませんでした・・・ごめんなさい」
見慣れたはずの彼の部屋が
今までと違って見える。
初めてここに来たときのことを今も鮮明に思い出せる。
同じソファに
あの日も同じように落ち着かない気持ちで座っていたけど
幸せな緊張でドキドキしてた。
今は
うつむく彼の握りしめた拳を眺めながら
怒りとも悲しみとも違う感情の名前を探している。
「どうしたらいいの？」
「・・・」
「私は、どうしたらいいの？」
「・・・Aちゃんの気の済むようにしてええよ。殴られても蹴られても仕方ないことをして、君を傷つけてしまったんやから。」
何日ぶりだろう。
しっかりと目を見て丸山さんはそう言った。
目の下のくま。
光のない瞳。
カサついた色の悪い唇。
彼との将来がないことに
果たして私は傷ついたのか。
それとも私以外に愛する人がいることに傷ついたのか。
「わかった。じゃあ・・・覚悟してくださいね？」
二人の間のテーブルをすい、っとダイニング側に動かして立ち上がると
丸山さんは唇を結んで
ぎゅっと目を閉じた。
うっすら浮かんだ片えくぼ。
私は両手をぐっと握りしめて
深呼吸した。
その頬に
両手を伸ばして
ありったけの力を込めて
思い切り
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ふわり∞(プロフ) - ゆうひさん！ごめんなさい、お返事が返せていませんでした。完結が先か、コロナ禍収束が先かなんて笑えないくらい遅筆でごめんなさい。続編進めていきますのでよろしくお願いします。 (2020年5月17日 19時) (
レス) id: ba308280a7 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり∞(プロフ) - 丸まるさん» ありがとうございます！続編やっと1話書けましたので公開いたしました。引き続きご覧いただけると嬉しいです。 (2020年5月17日 19時) (レス) id: ba308280a7 (このIDを非表示/違反報告)
丸まる(プロフ) - いつも、楽しく読ませてもらってます。切ない気持ちとかが細かいから、直ぐに引き込まれます。！on the sideの続きを読みたいので鍵を教えてもらっても良いでしょうか？ 今後も楽しみにしてます。 (2020年5月17日 11時) (レス) id: a153ec6e2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - 優柔不断なマルちゃんもそれはそれで憎めなかったりするので、やはり悪い男なのかも知れない！続きが気になります！！ (2019年12月25日 21時) (レス) id: 1f1151a94a (このIDを非表示/違反報告)
ふわり∞(プロフ) - えりかさん» 続きの続きはもうしばらくお待ちください！パソコン壊れてなかなか進まないのよー！スマホだと書きにくくて。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: ba308280a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわり∞
| 作成日時：2019年8月28日 19時
