心の花に..ふわり。無垢の羽根(jumpxjump)無垢の羽根シリーズ(３)

＝えんじぇる・３＝ ページ4

「ゆと！ゆと、ゆと！
　みーて！りょっちゃ、ここよー。
　こっちぃー。」


お客さんの相手ばっかしてる俺に

ぷんぷん、駄々っ子の涼ちゃんは

ここに居るって、大胆アピール！！



そんな涼ちゃんにお客さんは

わ！動いたっ！ってビックリしてる。



俺が笑顔でニッコリ

「ありがとうございました〜。」と言えば

涼ちゃんもマネして、

丸い頭をゆらゆら、ぺっこし。

「あじがちょーごじゃぃますたー。」って言う。




その可愛さに、お客さんは、ニッコニコ。

まだケーキ食べてもないのに

甘い甘い美味しいケーキを食べたみたいな

幸せな顔をする。



やっぱりスゴイなぁ。

さすが天使の子だなぁって思う。




「＿＿＿いらっしゃいませ〜。」




今日も今日とて、有難い事に大忙し。



ケーキを作ってる工房は、ガラス張りだから

お客さんは、イケメンパティシェの父さんを

じぃぃーーーっと、見てる。



待っているお客さんは、工房内を見て

黄色い声と「はふぅ〜。」って、ため息。



実は、2年前に店舗を大きくした。

だから、工房内もカウンター内も

働く人が増えたんだ。


それもあって、黄色い声もため息も倍増してる。



工房内は父さんを含め、４人。


父さんの先輩でショコラティエの松本さん

父さんの友達でパティシエの玉森さん

父さんの後輩でパティシエの阿部さん

んで、父さんの４人。




カウンター内は俺と、バイトの子２人。


俺の同級生の佐久間くんと

後輩の目黒くん。



こりゃまた、みんなってば、イケメンなんだよねぇ。



だから女性のお客さん達には

イケパラ屋って言われてるんだ〜〜。

って、、自分で言っちゃった〜〜。



オマケに今日は、涼ちゃんも居るしで

お客さんはどこを見たらいいのかって

キョロキョロして、お客さんも大忙しだ。


っと＿＿いかんいかん。

脳内で説明している場合ではないほど

混んできちゃった〜〜〜。。



「お待たせいたしました、こちらへどうぞ。」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


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