心の花に..ふわり。無垢の羽根(jumpxjump)無垢の羽根シリーズ(３)

特別枠『運命の人』めめｘさく　＝先輩・１＝　〜めめサイド〜 ページ14

「あ゛〜〜、疲れたぁぁ〜。」


月に照らされた佐久間先輩は

そう言いながら伸びをし

それからニッコリ笑って

俺を見て、言った。


「なぁなぁ、今日マジで忙しかったな。
　な、めめっ。」


「あー..つか、声マジでデケェな。」


「ん、なに？」


「いえ、何でも＿＿」


「なっ、なぁなぁ。忙しかったべ？」


「＿＿そーっすね。」


「っだよ〜〜。まったく、めめはいつも
　クールだなっ。あ〜んなにお客さん
　並んでても、ず〜〜っとクールっ。
　テキパキ過ぎて、逆に引く。」


「引くって、なんすか。」


「何かも〜ロボットみてぇーじゃん。
　アンボロイロッ。」


「いや、アンドロイドだから＿
　噛んじゃってんじゃん。」


「ん、なに？」


「いや、なんでも。」


「もぉ〜〜、クールだなぁ、めめはっ。」


「そーっすかね。」


「そーだよっ。まったくさ〜
　顔もカッコいくって、背も高くて
　んっでもって、仕事もパーペキっ。」


「パーペキって＿＿ふふ。」


「つ〜か、なぁなぁ。めめって何で？」


「ん？なんで＿＿？」


「おぅ、お前って何でバイトしてんの？
　それもさ、バリバリ働いてさ〜
　何か、目的でもあんの？」


「＿＿目的っすか・・。」


「うん、そう。」




月の光に照らされた先輩の白い顔が

青白く、俺を見上げる。




＿＿＿焦る事もない。

…そう思う。だから、はぐらかす。




「＿＿＿先輩は？
　先輩はなんで、バイトしてんっすか？
　先輩だって、バリバリ働いてんじゃん。
　高いもんでも買いたいの？」


「・・オレ？＿＿まぁ、オレはさー
　まぁ、その〜。」



「なんっすか。モジモジして＿＿
　恥ずかしい事？」


「いや、ハズい事ではねぇけどさ〜..
　その〜オレさ＿＿彼女のために
　働いてんだっ。てへへ♪」

＝先輩・２＝→←ありがとーです！！

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