紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

おまけ『洗濯物に無垢の羽根』　＝一枚＝　〜光サイド〜 ページ43

仕事から帰り、少しして＿＿

洗濯物が庭の物干しに干してる事に気付く...オレ。


「わぁ〜〜。。取り込むの忘れてたっ！
　もぉー、しっとりしっとりになっちゃうじゃ〜ん。」

急いで洗濯カゴを持ち、庭に出て洗濯を取り込む。



ピンチハンガーに干した細かい靴下、

下着、フェイスタオルをカゴへ入れ

さてとっと＿＿最後に、物干し竿にあった

デカめのバスタオルを退かし＿＿オレは、驚いた。




塀越しに見える、高木家の木に・・人影。



その、人？人なの？？＿＿でもその影と目が合った。



薄い唇を開け、「＿＿＿あっ。」っと言った。


月夜の晩に輝く銀髪の人影＿＿＿＿。


天使。・・天使だ、大天使様だ＿＿＿。




見てすぐに分かった。

ん〜ん、ちがう。思い出したが、正しい。




オレが子供の時見た、天使だ。

大好きだったおじいさんを迎えに来た天使＿＿＿＿。



「あ、あのときの＿＿」

そう声を掛けたオレに、大天使様は驚いたようだった。

見えた事にビックリしたに違いない。

大天使様は慌てふためき、シュッと姿を消した＿＿＿

と、思った瞬間、ドンガラガッシャ―――ン的な音と共に

舞い上がった、大きな真っ白な天使の羽根。




ふわふわ。ふわふわ。舞い上がっては落ちる羽根を

うっとり〜っと見つめてると、

バタン＿＿っとリビングの窓が開き、勢い良く裕翔が

「ちょぃちょぃちょぃちょぃ〜〜〜！！
　と、父さんっ。何々、何があったの？どーした！？」


「あー・・裕翔〜。」


「あ〜ゆうと〜じゃなくてっ！」


「ね、ゆーと。オレね、思い出したっ！」


「はぁ？？お、思い出した？？ちょ、何言ってんの？
　いやいや、それよりも何よりも、今の音何？？
　＿＿ん？？と、ゆ〜か、何それ..羽根？？」


「ん。そ〜、羽根。」



「＿＿え？？父さん、丹頂鶴でも..来た？」


「ふふふ・・違うってっ。
　ツルなんてココに居るわけないだろ〜
　北海道じゃあるまいしー。」


「まぁ〜、そりゃ〜そうだ。。しっかし＿＿
　やけに大型な鳥だね。あ、それとも渡り鳥
　白鳥とか？」


「違うって〜〜、天使。これはね天使＿＿
　大天使様の羽根だよ、裕翔。」


「は。。。。はぁ？？！！」


「だ〜か〜ら〜。」


「いやいや、父さん。あのね、いくら俺の父さん・・
　光がさ、ちょ〜っと突拍子もないトコあったり
　天然さんだな〜って思うことはあってもさー
　いくら何でもさ〜〜。ねぇー・・父さん。」

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