紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

＝真っ白な・３９＝ ページ39

「もぉーい〜のっ。こまかぃコトは〜。
　んー..えっと、えっと。宏太さまに
　テレビおでんわしてみるねっ。」


「いやいや、い〜〜ってっ。」


「ど〜して？」


「いや、だってさ＿＿テレビ電話なんかしたら
　すぐ帰って来いって言われちゃうかもだろ？」


「ん〜..そりはなぃと思うけどぉー
　＿＿と、ゆーか。。その〜雄也？」


「ん？何・・」



月明かりにキラキラして見える

真ん丸な目を覗き込むと・・

慧は、少しもじもじ。してから

「んと。。ゆーやは、どぉーぅ？」


「何、どーう？って。」


「んーっと、だから〜・・
　雄也は、慧に..居てほしーぃ？」


「そりゃ〜〜居てほしーべっ。
　３日間とはいえ、情が湧いてるっつーのっ。
　ほれ、何つ〜か、友情っつーか。」


「...ゆーじょぉー・・」


「そ〜だ、まぁ、あれだ、あれ。
　愛情みてぇーなもんもあんし、え〜ほれ
　弟っつーか、何つ〜かっ。」


「…おとぅと・・。。」

小さな声で呟いた慧が、

急に、ぎゅぅぅぅぅ〜〜〜っと！！

「もぅっ。。ゆうや、ぎゅぅぅぅぅ〜〜！」



「うっおっ！！ちょ、何だよ慧＿＿
　何だって、、苦しーっつーのっ」


月明かりの中でも分かるぐらいの

ぷんぷん、ぷんすこ慧だ。

「ん゛―――。。」


「ちょーい、何怒ってんだよ、慧。」


「もぉぉ〜〜っ。。慧、弟じゃなぃよっ
　おにぃちゃんだし、年上だもんっ。」


「ああ、そっか。そうだった、そうだったな。
　じゃ〜兄弟愛だな。な、兄ちゃん。」


「ちがぅぅぅ〜〜〜っ。
　もぉ〜〜慧はちがぅもん。ちがうのにぃー
　慧は、雄也のコトすきだの―――っ。。」


ポカポカ。胸元を叩く慧の綺麗な手を掴み

「ちょ、、おいおい＿＿＿す。。好き??!!」


「んー・・・ん。そぅー。」

しょんぼり。っと大人しくなった慧の顔を

覗き込んで、恐る恐る聞く。

「す、好きって＿＿ど〜ゆう好き・・？」


「んっとー・・だからね、慧は雄也のコト
　らぶ。らぶですきー。」


「ら。。。ラブ？？！！」


「そぅ。・・しとめぼれー。」


「ひ。。一目惚れ??!!
　おいおい、いつのヒトメだっつーのっ。」


「んと。。えっとー...そりはその〜
　侑李をお迎えにきたとき・・」


「へぇ？？か、母さんを＿＿？」


「ん。天国にみちびく時のね..
　びょーぃんで見たの、雄也のコト。
　悲しそうな顔、でも..泣かなぃ顔。」


「・・慧＿＿」


「苦しそうで＿＿雄也がとても苦しそうだった。」

＝真っ白な・４０＝→←＝真っ白な・３８＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す