紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

＝真っ白な・３３＝ ページ33

「が、しかしだ・・＿＿＿。」



俺はチャーハンの鍋を振りながら呟き、

もう一度、慧を見る。



＿＿う〜ん。ちんまりと、ジッと座ってんのは

いいのだが・・だかな＿＿。



ちょい俺の事、見過ぎじゃね？

文字の如く、じぃぃぃぃ――――。っと見てる



俺、穴開くんじゃね？つーぐれぇ。

なぁ、慧さ・・瞬きって知ってるか？

おい、目乾くぞ？

ちょい、怖ぇーぞ・・マジで。




＿＿＿＿＿




仕事を終え、賄(まかな)い食わしてもらって

さて、帰りの時間。


「お疲れ様でしたー。＿＿と、ほれ、慧も。」


「ん。えっと、んと..ありがとでしたー。
　チャーハンごちそぅさまですー。」



雅紀さんがニカッと優しく笑い

「いえいえ、またおいでね慧ちゃん。」


「はぃっ。。ありがとですー。」

銀色の髪を揺らし、ぺこりー。っとお辞儀する。




雅紀さんも翔子さんも、ニコニコ笑顔だ。

やっぱ、天使は＿＿みんなを笑顔にすんのかなぁ。。


「じゃ〜帰ろ〜ぜ、慧。」


「ん。」



「「お疲れ様でしたー」」

出口の所で２人、ぺこり。っとお辞儀をし

バイト先を後にした＿＿＿。




＿＿＿＿＿２人でバイトからの帰り道。

慧は楽しそうに、ぴょこぴょこ跳ね

スキップして歩いてる。


「らんらら〜♪」



そんな後ろ姿を見つめながら・・

いつまで続くのか、慧はいつまで居てくれる？

＿＿そんな思いで、胸を締め付けられる。




いつまで、いつまで＿＿いつま‥で？





「あ。。ゆ〜とくんだっ。」

慧の明るい声に引き戻され、ハッとする。



丁度、自宅の門扉を開け入ろうとする裕翔親子を発見。



「ね、雄也っ！裕翔くんっ！」


「あ、ああ。そうだな。
　お〜〜い裕翔ぉ〜〜！！」


「あ〜〜。雄也、慧ちゃん。
　今、帰り？」


「お〜そうだぜー。
　＿＿ちわっす、光さん。」


「こんばんは、雄也。＿＿と、あれ・・？
　その〜雄也の後ろからぴょっこり出てる子
　・・だれ？」


「あ〜〜、そっか。まだ光さんに紹介してなかったっ。
　え〜っと、俺のイトコの慧です。」


「へぇ〜〜。そーんなんだっ、イトコか〜。
　ハーフの・・子？」


「ええ、そう。そうなんですよー。」


「そっか〜。すっごい綺麗な子だねー。
　真っ白だー..何だか砂糖菓子みたいだね。」


「ああ、そ〜なんですよ。
　俺もそ〜思ってて..ほら、昔＿＿
　光さんが作ってくれたクリスマスケーキ。
　あれに乗ってた天使っすよね？」

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