紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

＝真っ白な・３６＝ ページ36

「ど、どなた＿＿どなたデスカ？？」


銀髪のシュッとしたヤツ居んけど？？

でけー翼で、ソファの前の棚のもん、落としてますけど？？

な、慧＿＿ちょい、慧、お知り合いデスカ？？



「な＿＿慧？？」

パッと慧を見んと、真ん丸な目に涙を溜め

頬をぷくーっとさせ、拗ねた口で言った。

「もぅー。。しゅーくりぃむぅぅ・ぜんぶぅ〜
　ぜんぶ食べちゃったっ！！もぉ。もぉぉ〜〜
　宏太さまのっ、宏太さまのばか〜〜〜〜っっ」



＿＿ん？？こ、こうたさま？？？




「ちょ、慧＿＿」

ポタポタ涙を零し、泣き出した慧に近寄り

「おいおい、シュークリームぐらいで泣くなよ慧。」


「らってぇぇー・・・。
　たのしみにしてたろにぃぃー。」


「まぁまぁ、泣くなよ慧。また買ってやんからさ。
　な？」


「んぅー・・。」


「＿＿つーかさ、慧。
　誰だよ、こうたさまってさ。」


「んぅ。。」目をぐしぐし。拭う慧に

「あ〜ほれ、慧。そんな擦んなって
　目、赤くなっちゃうぞ。」


「ん〜〜。慧、ゆるせなぃぃー
　いっくら慧のセンセイで、大天使さまでもぉー
　慧、ゆるせなぃのー。きぃぃーー。」


「キィーじゃねくってさ〜〜。
　落ち着けって、慧・・。つか、慧の先生＿＿」




あ〜〜やば。ヤバいな。

慧の先生つー事は、上司みてぇなもんだろ？

もしかして、連れ戻しに来たってことなのか・・



「＿＿＿ッッ。」


俺は無意識に、バッと慧の前に立つ。




「ふぅ〜。」シュークリームを食い終わった大天使様は

スーッと息を吸い、言った。


「あ〜美味かった、ご馳走様。
　さてさて＿＿と、ゆ〜事で慧。」



＿＿＿ドッキ――――ン＿＿＿


や、、ヤバい＿＿。




慧は俺の後ろから、いじいじ。いじけながら

「はぃ。。なんですかぁ‥こぅたさま。
　ぶぅー。」


「ふふふ。悪かった＿＿悪かったよ慧。
　どーしても我慢出来なかったんだ＿＿
　すまなかった。」


「ん〜・・宏太さまは、
　しゅーくりぃむ..ぉすきなんですか？」

「あ〜〜・・好きとゆ〜か。
　何だか、あのシュークリームは
　いい香りがしてね。」

「あーあ・・慧も食べたかったー
　光さんの作った..しぅくりぃむぅ。。」

「＿＿まぁ、そんな睨むなって慧。
　と、ところで..こちらの世界はどうだ、慧。」

「あ。。んと・・
　とってもとっても、すてきな世界です。
　地上の人は、みぃんな優しくて笑顔で
　とってもへぃわですー。」

「・・そうか。」

「はいっ♪」

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