紫陽花の花に..ふわり。無垢の羽根(tkxin)無垢の羽根シリーズ(１)

＝真っ白な・２３＝ ページ23

「俺は無視か、オイッ親父ッ!!」

俺は、慧から親父をべリリッとひっぺ返すと

親父はゲラゲラ笑いながら

「何だよ〜雄也ってば、ヤキモチか？」


「ちっっげーしっ。
　そんなんじゃねぇーしっ。
　何に対してのヤキモチだっつーのっ。」


「ふふ、慌てちゃってさー。
　パパっ子？それとも慧ちゃん？」


「ちっげーって。つーか、ただいまッ。」


「ああ。お帰り、雄也、慧ちゃん。」


「お〜。」

「ただいま〜圭人パパッ。」



ニコニコ笑顔の親父は嬉しそうに

慧を見てから俺見て、それから慧を３度見て＿＿

オイオイ、慧の事見すぎじゃね？！



「さ、さ、２人共。
　も〜すぐご飯できるからね
　制服着替えておいで、ね？」


「おー。・・今日飯、何？」


「ああ、今日はね〜
　サバの味噌煮だよー。」



「わぁ〜♪」って慧は嬉しそうに

綺麗な手を、ぱちん。っと合わせ

「うれしー。慧ね、慧ね。
　さばのみそに、すきー♪」


「ふふ、そうだろ慧ちゃん。
　慧ちゃん、この前話した時
　好きって言ってただろう。
　だから作ってみたよ。」


「わーぃぃ♪ありがとー圭人パパっ。」


「いいえ〜♪」




＿＿親父の順応性に..俺、引くわー＿＿＿



俺は呆れ顔で

「んで、親父。出張・・終わったん？」


「ああ、そうなんだよ〜。
　本当はね、あと２、３日の予定だったんだが
　バリバリ仕事をこなしてね、早く終わらせた
　んだ。ふふ、何たって慧ちゃんに早く、一刻も
　早く会いたかったからねっ。ふふふふ。」


「おいおい、実の息子は？!」


「もぉ〜雄也ってばパパッ子だな〜。
　ヤキモチやきだなぁ。」


「だから、ちっげーっつーのっ！」


「ふふふ。ほらほら、早く着替えておいで
　慧ちゃん、手洗いうがいもね。」


「は〜〜ぃ♪」




俺は肩でデカイため息・・

「はぁ。。ガキかっつーのっ。」






「んふふ〜♪ぅがぃー。」

慧はウキウキ、いそいそと

自室に向かうためピョンピョン階段を

上って行った＿＿＿＿。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




「ん〜〜♪おいしぃぃ〜〜、さばのみそにっ。」


「・・てか、慧さ。」



隣に座る慧に話し掛けんと

可愛い＿＿っと、え〜..あ〜・・なんだ

あの真っ白な頬をモグモグし

俺の顔を覗き込み・・

「ふぁ〜に？」と言う。



・・可愛＿＿っ。。



「あ〜・・そのさ、天国にもあんの？
　サバの味噌煮ってさ。」

もぐもぐ、ごっくん。した慧は

「ん、あるよ〜。」

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