紅一点は16人がだいすき！3 (ページ44)

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　『樹、、、はぁ、待って震える。』

樹には伝えたいことがあまりにも多すぎて、
思い出がたくさんありすぎて、
なぜか少し緊張してきた。
左隣に座る樹が両手を握ってくれて

樹「ゆっくりでいい。」

そう言ってくれて、深呼吸をする。

　『ふぅ。、、、樹には振り回されました。
　が、私の方が振り回したと思う。ごめんね。
　口数は少ないけどいつも優しくしてくれて
　そんな樹にいっぱい頼ってきたね。
　樹と一緒にいて、たくさんの人から
　いつAはいいコンビだと言ってもらえて
　私はめちゃくちゃ嬉しかったよ。
　どんなときも傍にいてくれて
　味方でいてくれてありがとう。
　言いたいことがいっぱいありすぎて
　伝えきれないけど、
　樹には伝わってると信じて、、、。
　樹だいすき！』

樹「大丈夫、伝わってる。俺もだいすき」

両手を握ってくれていた樹の手が
私の体を抱きしめる。
樹からのだいすきに泣きそうになる。
これからは樹ばかりに頼ってはいられない。
今日で終わりなんだと思うと
心がギュッと締め付けられる。

樹「はい、最後。言ってあげ？」

樹の手が離れ、昴秀を見つめる。

　『昴秀、、、ってか、
　同じマンションなのに言う必要ある？』

慎「ある」

壱「無しになったら慎も言ってもらわれへんもんな？笑」

健「じゃあ、けんたも“ある”にしとこ〜」

陣「一応言うたりぃな(笑)」

　『ん〜。じゃあ、昴秀。
　みんなからイジられてくれて
　いつも笑顔でいてくれてありがとう。
　昴秀の声が好きで、落ち着くから
　一緒にゲームしてても
　寝ちゃうこと多くてごめんね。
　でもこれからもゲームしてね(笑)
　昴秀だいすき！』

昴「これからも一緒にゲームしようね！
　マリカーちょっとは上手になってね(笑)」

　『あ、バカにしたな(笑)』

壱「Aはゲーム弱すぎ(笑)」

　『マリカーはすぐ落としすぎだと思う』

結局同じマンションにした昴秀に言う意味は
あったのかと思うけど、
まぁこの際だからいっか(笑)

ご飯を食べ終え、片付けをして
樹の部屋へ向かう。