紅一点は16人がだいすき！3 (ページ4)

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壱「山彰さん、それはやりすぎちゃいます？」

慎「、、、」

健「山彰それはダメでしょ」

瑠「Aじゃなかったらセクハラだよ？」

　『山彰さんの手あったかいー』

彰「おれのAだからってこーと！笑」

壱「冗談に聞こえないっす」

慎「オワタ、、、」

健「やめてくれる(笑)」

瑠「僕のAでもあるよね？ソウダヨネェ？笑」

瑠唯さんにお腹さすってもらって
山彰さんに腰に手当ててもらって
なんだか心地よくなってくる。

メンバーの騒ぐ声は、もはや子守唄で
夜中という時間も眠気をどんどん膨らませる(笑)

健「A、眠いの？」

　『ちょっと(笑)』

彰「もう朝まで撮影ないでしょ？寝たら？」

瑠「そうそう、寝れるときに寝て
　体力回復させときなね？」

　『瑠唯さん、寝るまでお腹さすってて？』

瑠「わかったよ。おやすみ」

　『おやすみなさい』

健太さんの服を着て、
壱馬のブランケットにくるまり
瑠唯さんの優しい手で
私はすぐに夢の中。

どのくらい寝たのかわからないけど
少し意識が戻り始めたとき誰かの声が聞こえた。

樹「健太さんって
　いつからAのこと本気なんすか」

健「いつからとか覚えてないけど、
　 “守んなきゃ”って思ったことは覚えてる」

樹「今も本気ですか？」

健「本気だよ？樹はどうなの？」

樹「わかんないんすよね。
　北人さんが口滑らしてAに言ったとき
　北人さんのことめっちゃムカつきましたし。
　なんでかAには
　知って欲しくなかったんすよね」

健「樹はずるい男だな(笑)」

樹「なんでっすか(笑)」

健「樹、教えといてやるよ。
　あれもこれもじゃ大切なもの失うよ。」

樹「、、、健太さんは失いましたか？」

健「手放した。失うのがこわくて。」

樹「後悔しました？」

健「最初はね。だけど今は全く。
　 1番守りたい人のそばにいられるから逆に幸せ」

樹「めっちゃAのこと好きっすね(笑)」

健「あたりまえじゃん。愛してるよ。」

健太さんがブランケットから出ている
私の髪を優しく撫でた。

寝たふりなんてしなきゃよかった。
幸せなのか苦しいのか感情がわからない。
それよりも健太さんが過去に何かあったことは
私も含め誰も知らなかったと思う。
いつか話してくれるときが来るかな？
それでも今、守りたいと思ってくれていること
本当に幸せだなって思う。