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＊ 綺麗な先輩。 ページ6
今までの出来事をサラに説明した。
一通り説明し終わる頃には
サラは何故かニヤニヤとしていた。
SR「 はっはーん、なるほどねぇ。
そんで、仲良く手繋いで帰ってきたわけか 」
『えっ……べ、べつに、
あれは 先輩が引っ張ってくれただけだよ！』
SR「 さぁ、どーだか 」
"はいはい、帰るよ" と鞄を取りに向かうサラ。
ほんとにわかったのかな、と
やや不満げにサラを見つめた後 指先に視線を落とす。
わたしより少し熱い 骨張った指先が
まだそこにあるような感覚がした。
少し長めの前髪から覗く 整った顔立ち。
わたしの名前を呼んでくれた やさしい声。
綺麗な人だったなぁ。
じわっと あったかくなる気持ちを感じながら
サラと帰路についた。
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作者名：狐 | 作成日時：2023年5月10日 15時
