【JH】ふわふわな初恋を君と。 (ページ4)

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○ 君の名前。ページ4

校舎から少し距離のある校内庭園。

のんびり歩いて校舎に入る頃には、人もかなり減っていて
歩きやすかった。

教室までの道順が不安だ、と言う彼女を
１-Ａの教室まで迷いなく案内する。

すると、階段を登っている途中に後方から響く声。

「あ、あのっ！！キム Aさんですよね！
俺、隣のクラスなんだけどさ、よかったら連絡先＿＿＿」

縦に並んで階段を登っていたためか
立ち位置的に俺のことは見えていないようだった。

考えるよりも先に体が動いてた。

この後に続くであろう言葉を遮るように
彼女の隣へ移動した。

JH「 A 」

驚いた顔をする２人が同時に振り向く。

構わず、Aの手にそっと触れて誘導する。

『……あ、えと、もう行かなきゃなので、ごめんなさい』

「あっ……はい、す、すみませんでした！！」

と、何故か俺に向かって謝りながら走り去っていった。

『「え」』

残った俺たちの間に少し気まずい沈黙。

『………あの、ごめんなさい。さっきの人
たぶん誤解して…』

JH「 …あー、いや、全然大丈夫だから。
俺、彼女とかいないし…… 」

触れていた手を少し引いて、"行くか"と再度誘導する。
それにまた少し驚いていたが、すぐに頷いてくれた。

と同時に、触れ合った手をきゅっと柔く握られる感触。

えーい、まじか。

俺は歩き始めながら、もう片方の手で前髪に触れる。

熱くなる体温を感じながら、平然を装うのに必死だった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

🦊.

孫悟空、みなさま、聴きましたでしょうか。

我、猛リピート中でございます。

"後宮の烏" や "王の獣" などなど、中華系にどハマり中の
我に、この曲は心臓ブッ刺さりです。

ハニくんのお衣装で、簪を挿しているお姿が
すごく魅力的でした。