皆のためなら心臓なんてくれてやる【wrwrd】【男主】 (ページ44)

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magia_24 ページ44

主人公side

血がドクドクと流れ出る

皆が死ぬなと言っている。

話すなとも言っている。

それでも伝えたいことがあるのならば

僕は口を開くべきだと思った。

A｢…あー、あ

なんて、顔……して…んだ…よ。

かっこ…いい……顔が……台無し…や｣

血を吐きながらそう言うと

ﾄﾝ｢話すなっ……話したらあかん!!

もっと……悪化するやろ!!｣

ｵｽ｢そうめうっ……!!

なんで…なんで治療断ったんや…!!｣

A｢そりゃあ……

魔術師らしからぬ…死に方をするためさ

僕はね……グルさんや……トンち…

マンちゃん……には……言ったこと、

ある、思うけど…

人らしく……死にたいねん……｣

今ならわかるやろ？と笑いかけると

ペ神｢それがA君にとっての……

自分が望む死に方なんやな…｣

A｢ペ神は……
嫌でも…わかって……くれるんやな｣

ペ神がポロポロ泣きながらそう零す。

A｢僕はっ……魔術師らしからぬ

人らしく……人らしく…死にたい。

あとな、皆に、

最初で最後の……我儘を……

言わせて欲しいねん。｣

グルさんがなんでこんな時に
我儘なんて言うんだ。

生きてくれよ。

そんな顔をする。

それでも僕は伝える。

A｢僕は……皆に……

人を恨んで……欲しく…な、いんだ。｣

にこりと笑って伝える。

全員｢人を……恨むな……？｣

皆不思議そうに首をかしげた。

戦争国家の我が国の領主様や

幹部の皆にこんな事を言うのは酷だと、

自分ではわかってる。

それでも、恨むなと、人を愛せと、

、

伝えるのだ。