皆のためなら心臓なんてくれてやる【wrwrd】【男主】 (ページ29)

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番外編 1 ｢総統閣下と魔術師｣(1) ページ29

主人公side

これはまだ、僕が我々国に来て
すぐぐらいの、グルさんが
総統閣下になる前のお話。
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数十年前

まだ、我々国という国に始めてきて、
慣れない僕、A=アインツと、
グルさんが我々国の
比較的静かな場所を歩いていた。

A｢……(ここが我々国…
聞いたことがあったとはいえ、かなり広い)｣

文献や話を聞く程度では
かなり広くて文化が発展してるなどと
言われている我々国。

その国を初めて見るAは、
どれも新鮮味があり発展的なものだと
感じ取った。

グルさんがふと、
気になったように聞いてくる
ｸﾞﾙ｢……そういえばA。
お前外に出たこととかあったのか？｣

少し思い出すと、
捨てられる前は比較的外には
出ていたけどそのあとはそうでもない。

学校外に出て特訓や練習なんて、
魔術学校には存在していなかったし。

何より、魔術学校は寮があった。
寮から学校に通ってたし、
皆そうだったからだ。

A｢……基本的に…ないかも。
魔術学校は寮制度だったし、
僕は両親に捨てられたし。｣

あ、気分を害してしまったのなら
悪い。この話を人にしなかったし…
と、僕はは咄嗟に謝る。

いや、構わんゾ！！
それに俺はまだお前と出会ってまもないし
そういうお前の話をどんどん聞きたいと
思っているからな。
と、優しくグルさんは笑いかけた。

A｢(なんだか、変わった人……)｣

と、思っていたことは秘密。

そのあと、いろんなところを巡り、
城に着いた。