Shopaholic ~ T．Masuda ~ Vol. 5 (ページ26)

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増田 side

この“どうでもいい” “参加しない” という考えがAを悲しませてると知ったのはその次の日の夕方だった。

午後5時半ごろ、仕事ばっかしてて、

息抜きをしようと、家からコンビニへ向かう途中のことだった。

増「暗くなってきたなあ…」

？「あはは(笑)確かにそうだね！」

増「…え？」

え、だってみんなで行ったんじゃなかったの…

なんで2人なの？

慶「あれ、まっすー」

あ「貴くん？」

向こうから歩いてきたのは楽しそうなAと小山

慶「まっすー、公園やばかったよ！めっちゃ楽しかったわー。」

増「ふーん…」

それよりなんで2人なの？？

あ「…」

慶「え、えっと…あ、俺先いくね！」

この気まずさに耐えきれなかった小山がそそくさと1人で家に向かった。

あ「貴くんなんでこんなとこにいたの？」

増「コンビ二。それより、」

あ「？」

増「なんで2人だったの？」

できるだけ、なんも無いように聞こう。

あ「あとの2人がもうちょっと撮影場所探すって残ってるの」

増「へえ…」

あ「もう、みんなはしゃいじゃってさ、手に負えなかったよ(笑)」

正直この言葉に、

久しぶりにAに怒りそうになって

あ「楽しそうにしてたけどね(笑)」

増「…そんなんわかってるし」

あ「え？」

増「小山とかの方が楽しんでんのとか。」

あ「貴くん…？」

増「“楽しそうだった”とかわざわざ伝えなくてもいいし。」

怒ってしまった。

そらしていた顔をAに向けると

増「っ…」

彼女は悲しそうに俺をみつめていた

あ「…貴くんはあんまりどこに行っても喜べなかったね。」

増「そ、そんなこと、」

あ「ううん、いいよ。ごめんね。」

そう言うと彼女はきた方へ戻っていく

増「どこ行くの」

あ「あ、2人迎えに行ってくるね」

そう伝えた彼女は一切振り返らなかった。