Shopaholic ~ T. Masuda ~ Vol. 2

☆83☆ ページ36

増田 side




仕事があるっていうのは言い訳。






ちょっとAちゃんとゆっくりしたいと思ってしまった






あ「なに飲もう。あんまり詳しくないんですよねーカクテル」






増「そうなの？んーじゃあまずはカシスソーダとかいいんじゃない？」





あ「カシスソーダですか？」





増「うん。度数も高くないし、似合うと思う。」






あ「似合う？」





増「あーいや。なんでもない。」








彼女はカクテル言葉をしらないらしい






カシスソーダのカクテル言葉は“あなたは魅力的”






今の少し酔った俺が彼女に思うこと。








増あ「かんぱい」







かちんっ))







増「どうだった？今日」





あ「緊張しましたけど、とっても楽しかったです！」





Aちゃんの笑った顔はすごく綺麗に笑って





お酒に口をつける







増「そう。よかった。」





あ「はぃ…」






静かな時間がすぎていく。








増「お前さ…」






あ「…？」





増「…好きとかあんの。」






あ「え？」





パッとつい、素直に聞きたかったことを聞いてしまった。





増「いや…他のやつらとすげぇ仲良いじゃん？」





あ「あー(笑)全然そんなんじゃないですよ(笑)」






増「ふぅん…」





ちょっと…ホッとした






俺らしくねぇ。






ちょっと惹かれてるのは事実。






でも、らしくない。





あ増「あ。なくなっちゃった。」





彼女と台詞がかぶって、顔を見合わせる





あ「えへへ…もう全部飲んじゃいました//」






増「俺も。じゃあ次は…ロブロイにしよう。」





あ「ろぶろい…」





増「うん。これも似合ってほしいかも」




似合ってほしい






“あなたの心を奪いたい”

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