koji side ページ12
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----- koji side -----
Aには、なんて伝えよう。
俺だって離れたくないんやけど、
遠距離はどうだろう。心配やなぁ。
もう東京に行くまで１ヶ月もない。
Aに会う日が来た。
今日は記念日と早めのクリスマスデートやけど、
伝えるのは今日しかない。
ランチして、買い物したりブラブラしたあと
Aの家へ。
今日は記念日だから、
夜は張り切って手料理を作ってくれるんやって。
ほとんど昨日と今朝、仕込んでくれてたみたいで
すぐ出来上がった。
「めっちゃ、うまそう〜！」
『これは、康二くんに教えてもらった味付けにしたよっ』
記念日ディナーは Aの手料理。最高やな！
「ごちそうさま〜！めっちゃおいしかったで！」
『嬉しい、作ってよかった＾＾』
「俺が洗い物するな〜」
『一緒に洗おう〜』
洗い物を済ませ、
俺はアルバムを手渡す。
「A、ごはんありがとう！」
「そして１年間ありがとう！アルバム作ったから一緒に見ようや」
『え、康二くん撮ってくれた写真。アルバムにしてくれたの？嬉しいっ！！！ありがとう。』
思い出を振り返る。
『わあっ、懐かしいね、私緊張してるね』
カメラを向けた初めの頃は、少し緊張した笑顔。
だんだん自然な表情で、溢れていく。
笑ったり、泣いたり。
食べたり、お昼寝したり。
『康二くん、こんなとこまで撮ってたの〜？笑』
カシャッ
『そしてまた撮ってる！笑』
コロコロ変わるいろんな表情を。
今アルバム見てるAの写真も残す。
過ぎていく毎日を。
戻れない日々を。
忘れないように。
シャッターを切って、アルバムに大切に残す。
写真を見終わり、、、俺は覚悟を決めた。
大きく息を吸って ソファーから降りて、
Aに向き合い 下に座る。
Aの両手を 俺の両手で包みながら。
「A、俺な、東京行くことになった」
自分で決めたことだから、
泣かないと決めたのにダメや、あかん。
『、、、え？』
Aは目をまん丸にして 俺の目を見つめてる。
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続く
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作者名：ふわふわ | 作成日時：2021年2月10日 1時
