とらびす物語 (ページ29)

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Aside

目を覚ますと無機質な白い天井が目に入る。

あれ、わたし…

宮｢目覚めた？具合はどう？｣

『ちゃか、』

そうか、私レッスン中に倒れたのか、

『ちゃかごめ、』

宮｢謝らなくていいんだよ。最近寝れてなかった？｣

『いや、そういうわけではないんだけど』

宮｢そっか、ならよかった。きっと疲れが出たんだね｣

『レッスン戻らなきゃ、』

宮｢今日はもう終わりにしたよ。みんな何か元気なくなっちゃったし(笑)｣

『そっか、ごめんね』

宮｢Aが謝ることじゃないよ。｣

『うん…』

宮｢今日はもう帰ってゆっくり寝なね？｣

『ありがとう…』

宮｢マネージャーさん呼んでくるからちょっと待ってて？｣

『まって、』

なんだか1人になりたくなくて、ちゃかの服の裾を掴む

宮｢ん？どした？｣

『あ、いや、なんでもない』

恥ずかしくなってしまい、すぐに離す

宮｢そっか(笑)すぐ戻るね｣

マ｢大丈夫？立てる？｣

『大丈夫です、ありがとうございます』

マ｢今日は家まで送るよ。行こっか｣

『はい、ちゃかもありがとうね』

宮｢ゆっくり寝てね？じゃあよろしくお願いします｣

家に着くと、一応薬を飲んでそのまま寝室へ直行してすぐに眠りについた。

翌朝目を覚ますと、身体の重さはなくなっていて、若いっていいな〜なんて思った(笑)

LINEを開いてみると

________

宮(家ついた？ゆっくり休んでね)

川(具合はどう？なにかあったら連絡してね)

中(大丈夫か？ちゃんと寝ろよ)

吉(ちゃんとご飯食べてね？)

七(A具合どう？元気になったらダンス練習しようね)

元(早く元気になってね！じゃないと俺まで元気なくなっちゃうからー！)

倉(体調はどうですか？お大事に。)

________

みんなからのメッセージが目に入る。

心配かけてごめんなさい、という気持ちと

こんなに私を気にかけてくれるんだ、と少し嬉しい気持ち。

今日行ったらみんなに謝らなきゃな。

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