番外編 癒しの空間 ページ8
＊
無敵ヶ原のラフプレーによりダメージを負ったメンバーは、怜奈の部屋へと一時避難し、応急処置の為手当てを受けていた。
灰崎「イッテェ！
もうちょっと優しく手当てしろ！」
A「ご、ごめんって！」
「少しくらい荒くてもいいでしょ？」と言いながら消毒液を塗っていく。
不慣れとはいえ応急処置の仕方くらいはできる。
丁寧に手当てをしていくと、
不動「……それにも限度っていうものがあるけどな」
腕組みをする不動だが、いつもとは少し違う容姿だった。
頭にはミイラ男の様に包帯でぐるぐる巻きにされていた。
その隣に座らされているタツヤ、氷浦、明日人も同じような状態だった。
稲森「手当てする人が怜奈じゃあ…」
明日人が苦笑いした直後、怜奈はにっこりと笑みを浮かべる。
そして怜奈は、怪我をした明日人の足をギュッと指で押し始めたのだ。
稲森「い、痛い痛いッ！！」
これには、流石に明日人も涙目になりながら抵抗する。
しかし、怜奈は「症状を確かめたいから我慢して」と淡々と喋る。
A「試合までに間に合うかはわからない。
念のために、安静にしといた方がいいね」
「はい終わり！」と言いながら、明日人の足をバシンッと叩く。
A「タツヤも怪我した所見せて？」
ニコニコしながら歩み寄ると、タツヤは顔を引きつらせる。
タツヤ「お、俺は大丈夫」
氷浦「怜奈も顔擦りむいてるだろ？」
氷浦の指摘に、怜奈は鏡を見る。
無敵ヶ原に対して一番喧嘩を売っといて、一番重傷を負っているのは誰の目から見てもわかる。
灰崎「自分で喧嘩売ってといて、自分で自滅したってことじゃねぇか」
見下すように鼻を鳴らした直後、怜奈は灰崎の傷口に向かって消毒液を大量にかけた。
灰崎「イッテェ！
今のワザとだろ！？」
A「ワザとじゃありません」
フンと灰崎に背を向けて、怜奈は自分の手当てをする。
氷浦「貸して、俺がやるよ」
怜奈から消毒液と絆創膏を受け取ると、氷浦は優しい手つきで怜奈の頬に手を添える。
息がかかりそうな距離に、心臓が高鳴る。
ピタリと頬に絆創膏を貼り終えると、氷浦は症状を確かめる。
氷浦「……痛くないか？」
A「へっ！？
あ、ハイッ！！」
「大丈夫です！」と言うように、怜奈は首を縦に何度も振る。
氷浦「ハイって…」
クスリと微笑する氷浦に、怜奈の頬が自然と真っ赤なリンゴのようになっていくのが分かった。
264話 スターティングメンバー→←263話 ラフプレーの見本
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れいな(プロフ) - 空木さん» ありがとうございます^_^これからもたくさん更新して皆さまに喜んでいただけるような作品を作っていきたいと思います。空木さんも、どうぞ応援よろしくお願いします^_^ (2018年11月11日 21時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
空木(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています！これからも更新頑張ってください(´∀｀) (2018年11月11日 18時) (レス) id: b6e943139e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - mikakokapoohsanさん» 人によると思います多分。人の性格や好みは何通りもあるといいますし、結果的に人によりますね^_^多分。 (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 楓さん» あー、そういえばそんなのがあると言っていましたね。検討してみたいと思います^_^ (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
mikakokapoohsan(プロフ) - 玲奈て可愛いですか？ (2018年11月10日 13時) (レス) id: 4fa9e9ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年10月24日 21時
