282話 お日さまの下 ページ34
＊
翌日。
オーストリア戦に向けて外のグラウンドではシュート練習を行っていた。
灰崎とヒロトは連携必殺技を打とうとするが、さっきから失敗続きばかり。
砂木沼「おいおい、これでは全く乗れないじゃないか」
練習に付き合っている砂木沼は、流石に飽き飽きしているようだ。
タツヤ「どうした灰崎、さっきからシュートを打つタイミングが少し早いぞ」
タツヤの指摘に対して、なぜか灰崎はヒロトに全て押し付けようとする。
灰崎「お前がとろくさいからこうなるんだよ！」
ヒロト「お前が焦るからだろ、雑魚が」
灰崎「雑魚はテメェだッ、足引っ張ってんじゃねぇ！」
いがみ合う2人の間に、タツヤは割って出る。
その隙を見計らって、怜奈は砂木沼に向かってシュートを打とうとする。
しかし、必殺技を打とうとしてボールを打ち上げるも、ボールは無反応のまま怜奈の頭に直撃した。
A「やっぱり出来ねぇよ、こんちくしょうが！」
頭をガシガシとかきむしる。
先ほどから何度試してみても必殺技は発動しない。
十八番と言われていたシュートが打てないとなると、こんなに不便で無力だとは。
怜奈はギリギリと歯を噛みしめる。
ヒロト「ざまあねぇな」
怜奈の隣にいたヒロトは、ポンと肩に手を置く。
A「ヒロトに言われたかないわ！
このままだとハゲるよ！」
ヒロト「あぁ！？」
喧嘩第2戦開幕。
しかし、ヒロトは怜奈の頭をボサボサになるまで鷲掴みにする。
そしてそのまま、着替えに行ってしまった。
バカにされたような気分になり、怜奈は地面を一回踏んづけた。
タツヤ「そういえば、怜奈。
いつの間にヒロトのことを呼び捨てにするようになったの？」
空気の読めないタツヤの質問に、怜奈はギロリと睨みつける。
「成り行き！」と吐き捨てると、怜奈はタオルを頭にかぶせグラウンドを出る。
A「ちょっと頭冷やしてくる…」
そう言いながら、ダッシュでスポーツセンターに戻っていった。
砂木沼「アイツ、焦りすぎじゃないか？」
タツヤ「そりゃ、今まで出来てたことが、急に出来なくなったんだから。
だからこそ、相談して欲しいのに」
何の力にもなれない自分が嫌なのか、タツヤは地面に視線を落とす。
砂木沼「俺達の家族…だからか？」
短い間だったとはいえ、彼女がお日さま園で暮らしていた家族の一員には変わりない。
砂木沼の言葉に、タツヤはゆっくりと頷いた。
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れいな(プロフ) - 空木さん» ありがとうございます^_^これからもたくさん更新して皆さまに喜んでいただけるような作品を作っていきたいと思います。空木さんも、どうぞ応援よろしくお願いします^_^ (2018年11月11日 21時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
空木(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています！これからも更新頑張ってください(´∀｀) (2018年11月11日 18時) (レス) id: b6e943139e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - mikakokapoohsanさん» 人によると思います多分。人の性格や好みは何通りもあるといいますし、結果的に人によりますね^_^多分。 (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 楓さん» あー、そういえばそんなのがあると言っていましたね。検討してみたいと思います^_^ (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
mikakokapoohsan(プロフ) - 玲奈て可愛いですか？ (2018年11月10日 13時) (レス) id: 4fa9e9ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年10月24日 21時
