番外編 wanted〜尋ね人〜 ページ25
＊
グラウンドに向かう道を歩いて行くと、見覚えのある人影を見つける。
一星「あれっ、皆さん揃ってどうしたんですか？」
朝食の前にランニングをしている途中だったのだろう。
一星の額には汗が数滴張り付いている。
稲森「怜奈が昨日の夜から居なくなったんだ。
何か知らない？」
一星「Aさんですか？」
口元に手を持って行きながら少し考え込む。
一星「僕は見ていないです。
だから、皆さんの力にはなれないかと…」
「すみません」と言いながら一星は頭を下げる。
何か手がかりを掴めるかと思ったのだが、掴めないどこか時間が過ぎるばかりだ。
明日人は「怜奈を見かけたら円堂さんに連絡してほしい」と伝えて、一星と別れた。
一星「……」
＊
タツヤ「あと探してないのは、外のグラウンドしかないね」
吹雪「そこを探してもいないってことは、流石に捜索範囲を広げた方が得策だ」
そう言うと明日人達はグラウンドに入った。
稲森「いた！」
明日人の指差す方向には、グラウンドのゴール前に突っ立っている怜奈がいた。
氷浦「怜奈！」
氷浦は呼びかけながら、怜奈の肩を揺する。
しかし、怜奈は棒のように立ったまま一歩も動かない。
それどころか、怜奈の姿はジャージの上からでも分かるようにボロボロだった。
顔も泥だらけで、やつれている。
その直後、怜奈は動かさなかった首を動かした。
氷浦「怜奈…だいじょう…
A「氷浦…！」
氷浦が再び声をかけようとした途端、怜奈は氷浦に抱きつく。
かなりの勢いで抱きついた為、氷浦は尻餅をつく。
その様子を見ていた明日人達は、この光景に目をパチパチと瞬きさせる。
それと同時に、氷浦は顔を真っ赤にさせる。
氷浦「怜奈…あの…
A「《 氷の槍 》私に…教えて…」
涙目になりながら怜奈は氷浦を強く抱きしめる。
すると、氷浦からいったん離れ、怜奈は正座をしながら口を開く。
A「明日人、剛陣さん、タツヤ……誰でもいい。
助けて…」
ポロポロと目から涙をこぼす怜奈。
明日人達は未だに話についていけないようで、頭の上にクエスチョンマークを浮かべる。
その直後、怜奈はペタリと倒れてしまった。
氷浦は怜奈を抱き起こし、顔色を伺う。
氷浦「気絶してる…」
まだ話が読めていない状況なのに、完全に置いていかれた。
明日人達は、気絶した彼女の姿をただ呆然と見つめているしかなかった。
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れいな(プロフ) - 空木さん» ありがとうございます^_^これからもたくさん更新して皆さまに喜んでいただけるような作品を作っていきたいと思います。空木さんも、どうぞ応援よろしくお願いします^_^ (2018年11月11日 21時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
空木(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています！これからも更新頑張ってください(´∀｀) (2018年11月11日 18時) (レス) id: b6e943139e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - mikakokapoohsanさん» 人によると思います多分。人の性格や好みは何通りもあるといいますし、結果的に人によりますね^_^多分。 (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 楓さん» あー、そういえばそんなのがあると言っていましたね。検討してみたいと思います^_^ (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
mikakokapoohsan(プロフ) - 玲奈て可愛いですか？ (2018年11月10日 13時) (レス) id: 4fa9e9ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年10月24日 21時
