番外編 真実の夜 ページ23
＊
A「それ言うだけの為に、わざわざ部屋に入ってきたって…。
逆に呆れて何も言えない」
ハァッとため息をつく。
しかし、自分の思い通りにいかないことがヒロトにとっては嫌なのだろう。
ヒロト「ほら、わかったらさっさと呼べよ」
しかし、怜奈は腕を組みながら少し考え込む。
A「だって、バカでも、アホヘアーでも一応吉良財閥の御曹司だし…。
私は、学園長の支援も受けてるし、だから敬わな…
ヒロト「いいから呼べッ！」
御曹司扱いされることが侮辱されると同じことなのだろう。
A「ヒ、ヒロ…ト…さ」
いざ呼べと言われても、いきなり呼び捨ては難しい。
いつまでたっても名前で呼ばない怜奈に、ヒロトはハァッとため息をつく。
そして、フンと鼻を鳴らしながら見下すように喋る。
ヒロト「なんなら、スーパーゴッドストライカーヒロト様でも…
A「はいはい、ヒロトッ！！
用が済んだならとっとと出でって」
やけくそになって呼び捨てにすると、怜奈はヒロトを部屋の外へ追い出した。
＊
再び部屋に一人きりになると、机に置いていたスマホがバイブ音を1回鳴らす。
スマホを手に取り確認すると、メールが一件ついていた。
A「野坂くん…？」
メールを送ってきた相手は野坂だった。
怜奈はメールの内容を確認する。
《 一回戦、お疲れ様。
怜奈ちゃんの活躍、直接見れなかったのは残念だったけど、これからも応援してるから。
また稲森くんや灰崎くん、怜奈ちゃんとフィールドに立つ為に、僕も頑張るよ。 》
A「メールって何か変な感じ…」
そう呟きながら、フフッと笑みを浮かべる。
A( あれ。
メール……まだ下に続いて… )
スマホの画面をスライドさせる。
《 返事、ちゃんと考えておいてね 》
怜奈の顔はみるみるうちに真っ赤に染まっていく。
返事のことはさておき、再びみんなでフィールドに立ちたいという野坂の願いにこたえる為にも、やるべきことはひとつ。
A「……練習…しなきゃ」
怜奈はベッドの上に置いていたジャージを掴み、サッと着替える。
そして真剣な表情を浮かべながら、スポーツジムを出て行った。
怜奈の姿が見えなくなると、ある人物がじっとその様子を見つめる者がいた。
そのある人物はチッと舌打ちをした。
一星「…邪魔だな、アイツ」
その直後、彼の足首に刻まれた青い印のようなものが薄っすらと光り輝いた。
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れいな(プロフ) - 空木さん» ありがとうございます^_^これからもたくさん更新して皆さまに喜んでいただけるような作品を作っていきたいと思います。空木さんも、どうぞ応援よろしくお願いします^_^ (2018年11月11日 21時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
空木(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています！これからも更新頑張ってください(´∀｀) (2018年11月11日 18時) (レス) id: b6e943139e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - mikakokapoohsanさん» 人によると思います多分。人の性格や好みは何通りもあるといいますし、結果的に人によりますね^_^多分。 (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 楓さん» あー、そういえばそんなのがあると言っていましたね。検討してみたいと思います^_^ (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
mikakokapoohsan(プロフ) - 玲奈て可愛いですか？ (2018年11月10日 13時) (レス) id: 4fa9e9ab53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年10月24日 21時
