274話 勝利の喜び ページ20
＊
趙金雲「見事な勝利、おめでとうございます！」
控え室では、監督は満面の笑みを浮かべる。
その一方で、足を負傷した豪炎寺は怪我の具合を確認してもらっていた。
「詳しいことは検査をしなければ分かりません。
回復に時間がかかるのは確かですね」
豪炎寺「そうですか…」
A「あの…、豪炎寺さん」
怜奈は心配そうに眉を下げる。
豪炎寺「俺がいない間、みんなを頼んだぞ」
そう言うと、豪炎寺は怜奈の肩にポンと手を置いた。
A「いや、あの……私ッ…
豪炎寺「お前には伸び代がある。
チームの為に、これからも力を貸してくれ」
豪炎寺の言葉に、怜奈はビクッと顔をこわばらせる。
A「はい……」
床に視線を落としながら、怜奈は首を縦に振った。
彼女のか細い声からは、まるで「今の自分には無理だ」と訴えかけるような表情をしていた。
一星「俺、病院に付き添います！」
豪炎寺「ああ、頼む」
そう言うと、豪炎寺は怜奈の頭をポンポンと撫でた。
豪炎寺「じゃあな、怜奈。
しっかり治して戻ってくる」
A「はい…」
怜奈は病院に向かう豪炎寺の後ろ姿をずっと見送っていた。
＊
豪炎寺達は病院に向かい、その他のメンバーはスポーツセンターに戻った。
稲森「お、試合のことでてるよ！」
明日人は、タブレットに掲載されているニュースに目を向ける。
そこには今日行われた日本 対 韓国の試合の内容が書かれていた。
剛陣「おっ、本当だ！
俺もいるぜ！」
鼻の穴を開きながら、剛陣は食いつくようにタブレットを手に取る。
A「このちっちゃいのが、それですか？」
怜奈は目を凝らしながら画像を見つめる。
画像には、明日人とペクの姿が写しだされている中、隅っこに小さくベンチ組の姿も写っていたのだ。
剛陣「これ完全に保存もんだな！」
その一方で剛陣は、この小さく写っている画像に満面の笑みを浮かべた。
稲森「怜奈の記事もあるよ」
明日人は、怜奈の前にタブレットを向ける。
稲森「《 治療を終え完全復活、冬芽の騎士 》だって！」
その瞬間、怜奈はボンッと爆発音を立てるように顔を赤らめる。
そして「見せなくていいから！」と言いながら両手でタブレットの画面を隠した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいな(プロフ) - 空木さん» ありがとうございます^_^これからもたくさん更新して皆さまに喜んでいただけるような作品を作っていきたいと思います。空木さんも、どうぞ応援よろしくお願いします^_^ (2018年11月11日 21時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
空木(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています！これからも更新頑張ってください(´∀｀) (2018年11月11日 18時) (レス) id: b6e943139e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - mikakokapoohsanさん» 人によると思います多分。人の性格や好みは何通りもあるといいますし、結果的に人によりますね^_^多分。 (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 楓さん» あー、そういえばそんなのがあると言っていましたね。検討してみたいと思います^_^ (2018年11月10日 15時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
mikakokapoohsan(プロフ) - 玲奈て可愛いですか？ (2018年11月10日 13時) (レス) id: 4fa9e9ab53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいな | 作成日時：2018年10月24日 21時
