15話 合宿その４ ページ17
怜奈が姿を消した後、メンバーは何かしら軽いものを自分で作って食すといった行為をやり始める。
その間にアツヤと吹雪と染岡はカレーの鍋を片付けようとした。
アツヤ「それにしてもアイツ、
よくこんな黒いカレーなんて食べれたな」
吹雪「えっ、アツヤ味見してないの？」
吹雪は目を見開くと、アツヤはコクっと頷く。
染岡「だったらお前も食べてみればいいだろ？」
そう言いながら染岡は、手に持っていた鍋をアツヤの前に置く。
鍋には少量のカレーが残っている。
片付けてしまう前にアツヤは指でぬぐいとり、
恐る恐る口に運んだ。
アツヤ「…ッブ！！んだよこれ！！？」
ぺっと口から吐き出し、アツヤは口周りを指でぬぐいとる。
染岡「そんなに不味いのか…？」
染岡と吹雪は目を細めながらは鍋を覗き込む。
アツヤ「やめといた方がいいですって染岡さん！
こんなん食べたら絶対腹壊しますよ！」
染岡「それを作ったのはお前だけどな」
染岡の冷静なツッコミにアツヤはギクッと肩を揺らす。
吹雪「…でも、おかしいね。
怜奈ちゃんはさっき、おいしいって言ってたのに」
吹雪は真剣な表情になって鍋の中を見つめる。
それに染岡は淡々と考察を話し始める。
染岡「そんなの簡単だ。
ひとつは、怜奈の味覚が異常なのか。
もうひとつは、白兎屋やお前の為に無理して食べたのかだ」
染岡はアツヤに視線を向ける。
染岡「なんだかんだ言って、怜奈は人一倍お人好しなんだな」
アツヤ「……アイツ」
＊
一方その頃、怜奈はシャワールームにいた。
A 「ふぅ…」
怜奈は髪についた泡をを優しく洗い流す。
それにしても、あのカレーはやばかった。
核兵器かと思うくらいの苦さや辛さが口の中を交差する。
あのまま気まずい状況を作り続ければチームの仲は崩れかねないと一瞬のうちに判断した。
そして気がつけば体が勝手に動いていたというわけだ。
笑顔を作り黙々と食べていたときを思い返すと、
私のお腹は大丈夫だろうかと思い腹の辺りをさする。
でも、なえちゃんは嬉しそうな表情を見せてくれた。
それなら私のお腹くらい代価にでもなんでもしてやると思えたのだ。
A「なえちゃん…喜んでくれてよかったな」
穏やかな表情を浮かべ、怜奈はシャワーのお湯を
キュッと止めた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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シホニャン - 凄く面白い！！アツヤヤバス。更新楽しみしています！！ (2020年5月31日 18時) (
レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - めっちゃ面白いです！ (2018年10月21日 21時) (レス) id: 7cbd7746b4 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 月兎さん» 応援ありがとうございます。より良い作品になるように頑張ります。まだまだメインストーリーにすら入ってないですからね。今は (2018年8月8日 12時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 主人公さんとアツヤ君のやり取りが、可愛くて大好きです。更新頑張ってくださいね。 (2018年8月8日 11時) (レス) id: e5c4e1b4c5 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 最近髪を切ったんですけど、切る前は腰より下までのびていて、ポニーテールにすると、重くて下に落ちてくるんですよね...(汗)切ったらスッキリしました！！私は髪質がストレートなのでふわっとした髪や、ちょっとくせっ毛なのにも憧れてるんですよ！！ (2018年8月3日 9時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年7月30日 22時
