9話 フットボールフロンティア ページ11
＊
勉強会も無事に終え、あとはテストと合宿を待つのみとなった。
合宿が終わればいよいよフットボールフロンティアが開幕される。
《 勉強会が終わった翌日 》
みんながグラウンドで練習している最中、
怜奈とアツヤは、なぜか吹雪の前で体育座りさせられていた。
吹雪「一応言っておくけど、テストで赤点とったら
合宿に参加できないからね」
アツヤ「ちゃんと勉強会したし大丈夫だ」
A「どっかの誰かさんは私を口説く事に無駄な労力使ってたくせに」
ボソッと呟いたはずなのだが、アツヤにはバッチリ聞こえていたらしく対抗心を燃やすように口を開いた。
アツヤ「その口説きに顔を真っ赤にさせてたのは
どこの誰だったっけな」
A「…あんま調子に乗んなよ」
吹雪「話は静かに聞こうか」
にこっと笑うと吹雪に、顔を真っ青にさせた怜奈とアツヤはお互いの肩をくっつけながらガクガクと怯える。
アツヤ「あ、兄貴…」
A「ご…ごめっ…ごめんなさい」
吹雪「なんだ、２人共仲良いじゃない。心配して損したよ」
吹雪の言葉に２人はゆっくりと目を合わせる。
アツヤ「ずっとこのままでいるか？」
A「近寄ってくんなバカ！」
ググッと顔を近づけてくるアツヤに、怜奈は顔面パンチをくらわす。
予想通り痛みに耐えるようにアツヤは、顔を両手でおさえる。
バッと立ち上がると怜奈は吹雪と目を合わせた。
A「士郎くん。フットボールフロンティアって
全国から勝ち上がって来た選手達が集まるんだよね？」
吹雪「うん、僕達は既に出場は決まっている。
だからこの合宿で最終調整をしようと思ってるんだ」
合宿という言葉に怜奈のやる気は高まる。
これが終わればフットボールフロンティアでプレーすることができる。そんなことを考えていると、怜奈の頬は自然と緩む。
A「じゃあ、このバカは私がちゃんと面倒見るから任せてね。赤点で合宿不参加になんてさせないから」
にこっと笑うと、吹雪は安心したように頷いた。
そのやり取りを見ていたアツヤは、怜奈に向かって口を開く。
アツヤ「そんなに俺に赤点とってほしくないのか？」
アツヤの質問に怜奈はうんと頷くと、にこっと嬉しそうに笑う。
A「合宿参加できなかったらFFで全力で戦えないしね。アツヤがいないと色々不都合なんだよ」
アツヤ「…不都合って？」
すると怜奈は頬を指でかきながら口を開いた。
A「…FFで会いたい人がいるからだよ」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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シホニャン - 凄く面白い！！アツヤヤバス。更新楽しみしています！！ (2020年5月31日 18時) (
レス) id: 39a09b6cce (このIDを非表示/違反報告)
KANA(プロフ) - めっちゃ面白いです！ (2018年10月21日 21時) (レス) id: 7cbd7746b4 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - 月兎さん» 応援ありがとうございます。より良い作品になるように頑張ります。まだまだメインストーリーにすら入ってないですからね。今は (2018年8月8日 12時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 主人公さんとアツヤ君のやり取りが、可愛くて大好きです。更新頑張ってくださいね。 (2018年8月8日 11時) (レス) id: e5c4e1b4c5 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 最近髪を切ったんですけど、切る前は腰より下までのびていて、ポニーテールにすると、重くて下に落ちてくるんですよね...(汗)切ったらスッキリしました！！私は髪質がストレートなのでふわっとした髪や、ちょっとくせっ毛なのにも憧れてるんですよ！！ (2018年8月3日 9時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2018年7月30日 22時
