番外編9 ページ30
怜奈「…こ、婚儀…とは?」
ウーラ「あなた様はカイラ様が唯一心を開いた人間。だからこそ、カイラ様の妃となり妖魔界を支える手助けをしていただきたいのです」
ウーラの突然の発言に、怜奈は困惑するどころか
床にぺたりと尻餅をつく。
怜奈「わ、私は中学生です。結婚なんて無理です」
顔を赤く染めながら両手をブンブン振る。
するとウーラは少し目を見開き、ニコッ笑いかけた。
ウーラ「妖魔界に歳の制限はございません。なにせ、我々は人間より長く生き続ける運命にございます」
怜奈「そうは言っても…」
カイラ「話はそこまでにしてもらおう」
聞き覚えのある声に振り返ると、そこにはカイラの姿があった。
ウーラ「これはこれはカイラ様。今夜はここに来る予定はないと聞いておりましたが?」
カイラ「ひとつ言っておくが怜奈と夫婦の契りを交わすということ。すなわち、妖魔界に住む妖怪達の反論は避けては通れない。それを承知で頼んでいるというわけか」
ウーラ「十分承知の上でございます。それに、怜奈様のお力添えがあればカイラ様はより素晴らしい大王となるでしょう」
ウーラは怜奈の方をじっと見つめながら、口を開く。優しい表情に見えるが、ウーラは至って真剣だ
った。
カイラもいつもは黙ったままなのに今日はえらく口を開く。
それほどまで重要な話なのだろう。
怜奈「…」
ウーラ「お応え出来ないというわけですか?」
これは私の意思で決めていい内容ではない気がする。カイラやウーラさんが言う、妖魔界という世界全体の問題だ。
それが怜奈の思考を余計にかき乱す。
カイラ「…この話はまたの機会に…ということでいいか?」
ポンと怜奈の肩に手を置くと、そのままカイラはウーラとともに姿を消してしまった。
*
ウーラ「婚儀の件についてはカイラ様自身は同意なのですね」
カイラ「同意というわけではないが、怜奈を妖魔界におくことについては賛成する」
するとカイラは少し眉を潜めながら、口を開いた。
カイラ「その方が、アイツの身の安全が保障される。今の人間界に怜奈はいるべきではないんだ」
眩く光り輝く月光がカイラと怜奈の姿をうっすらと照らした。
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壊(プロフ) - 絵、上手すぎんか?何かの模写ですかね?とても凄いと思います! (3月9日 11時) (レス) @page41 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 絵うますぎです…そこら辺で上手とか言ってる人より凄く上手…可愛すぎませんか? (9月20日 17時) (レス) @page41 id: be2fe8a188 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん(プロフ) - 絵が出てきた瞬間に思わず叫んじゃいました…🥲小説も面白いし、見つけることが出来て良かったです😢 (2022年8月4日 15時) (レス) @page41 id: c2e222939c (このIDを非表示/違反報告)
春生まれ - 絵上手すぎません? 神か何かですか? (2022年2月23日 0時) (レス) @page41 id: f9a1a17fc3 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール大好き - 上手いですね!すんごい可愛いです! (2021年4月21日 13時) (レス) id: fad690bd23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れいな | 作成日時:2018年6月25日 21時