75話 村田さん ページ30
＊
柱合会議は夜までかかった。
ちょっと眠たくなる。
でも うたた寝は駄目、
いろんな意味で殺される。
『…最後に、那田蜘蛛山の件に関しては、私 氷雨Aがご報告させていただきます』
ペコリと頭を下げると私は資料を取り出した。
『今回倒したのは十二鬼月、下弦の伍です。この鬼は水柱、冨岡義勇の手により葬りました』
『その配下となる四体の鬼は竈門炭治郎、我妻善逸、胡蝶しのぶ、私 氷雨が退治致しました』などなど お館様に報告する。
「報告ありがとう、A」
優しく微笑んでくださった お館様。
うれしい…。
“トントン
扉の枠を軽く叩く音がする。
「どうぞ」
お館様の声に扉を叩いた主は現れた。
「し、失礼します。む、むむ村田と申します！」
どこにでもいそうな普通の顔をした黒髪の男の人。
先輩隊士の村田さんだ。
私はお館様に向かって口を開く。
『私達柱が加勢に行くまでの那田蜘蛛山の仔細報告の為に呼びました』
その間の鬼の行動とか、死者の数とか色々聞かないといけないしね。
『早速、那田蜘蛛山での仔細報告を…、と言いたいところですが、その前に村田さん…ひとついいですか？』
「は、はいぃ…！」
ビクビクと怯える村田さんに私はきっぱりと口を開いた。
『鎹鴉の情報によると、山に入る際、隊員同士で揉めていたらしいじゃないですか。ちゃんと仕切ってもらわないと困ります』
ちょっと困った顔をしたら、村田さんは顔を真っ青にさせながら頭を何度も下げた。
「す、すすすみません！以後気を付けます！」
私は資料を畳に置いた。
『確か村田さんは冨岡さんと同期でしたよね？それにしては指揮官能力に欠けているかと思います』
私の言葉に村田さんはちょっと泣きそうな顔をする。
そんなにキツく言ったつもりはないんだけどな…。
(柱怖い！！)って顔してるよ。
ちょっとだけ場を和ませた方がいい…？
私はゆっくり口を開いた。
『村田さん比べて冨岡さんは素晴らしい人です。常に冷静だし剣さばきもカッコいいし素敵だし…何より顔が良い…
「その話は後にしましょう。それより村田さん、仔細報告の内容を話してください」
ニコリと笑いながら しのぶさんは私の話を遮った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 949人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいな(プロフ) - BTてっちゃんさん» ありがとうございます〜！この作品大好きって言ってくれる方がいて本当に嬉しいです。語彙力とか全然ない作品ですが、どうかこれからもご愛読のほどよろしくお願いします！ (2019年12月29日 21時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
BTてっちゃん(プロフ) - 善逸が可愛すぎてニヤニヤが止まりません！wこの小説大好きです！！更新頑張ってください！応援しています！！ (2019年12月28日 16時) (レス) id: 5f75657117 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ぽんかんさん» いつも作品を読んでくださりありがとうございます。この二人の関係はのちのち変化していく予定です。めちゃくちゃ祈っててください！！ (2019年12月26日 17時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます。展開はどうするかはあやふやなんですけど ゆっくりお話を進められたらいいなと考えています。 (2019年12月26日 17時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！風柱の2年前の行いは、きっと理由があってのことなのですよね、！仲間思いの風柱は無闇に隊員を傷つけないと思っています、この後の展開でただの暴れん坊将軍じゃないことが解説されることを祈っております、、！！！ (2019年12月23日 12時) (レス) id: 95123080ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいな | 作成日時：2019年12月16日 22時
