検索窓
今日:2 hit、昨日:25 hit、合計:297,027 hit

65話 遡ること二年前 ページ20

*〜




二年前。




あれは忘れもしない、私が謹慎処分を下された日。





その時、私は不死川さんと数名の隊員を連れて一緒に任務に行っていた。




山に出た鬼を、私と不死川さんは隊員を守りながら鬼を倒していった。







『不死川さん!一人で勝手に行かないでください!』






数名の新人隊員は無数の鬼に怯えている。




だから私は、隊員達を守りながら戦っているわけだが、





不死川さんは一人でズカズカと前に行ってばかりだった。





『ちょっと不死川さん、聞いてます!?隊員を守るのが私達柱でしょ!?鬼を倒すのは後で私と一緒に…



「子守りはお前がやればいいだろ ガキ!!」




『ガキ言うな!』





木々で囲まれているせいか思うように速く移動出来ない。




「ひ、氷雨様…!」





隊員の一人は目の前にいる鬼に怯えて尻餅をついている。





『下がって!私が…



「邪魔だガキ!」






鬼の正面に入った私の背後に、刀を持った不死川さんが走って来た。






“ザクッ!!


『がっ…!』





不死川さんは、偶然壁になった私を串刺しながらそのまま鬼の首を突いた。



「氷雨様!」





鎖骨から胸にかけてできた大きな傷。



不死川さんの刀が体を貫通して、傷口から血が大量に流れ落ちた。



口元からもボタボタと血が流れる。






「し、不死川様!氷雨様になんてことを…」



「コイツが邪魔なところにいるから悪いんだろォ?」



『ああ!?やりやがったなぁああ!!』








私は込み上がる怒りで我を忘れた。





鋭い目つきで私は不死川さんの刀を体から抜き取り、地面に叩きつけた。







「上等だァ、死ぬ覚悟は出来てんだろうなァ!!?」



『それはこっちの台詞だ塵野郎!!』







不死川さんは地面に落ちた刀を拾って、私は手に持った自分の刀を不死川さんに向けた。







「氷雨様、不死川様、お辞めくださいませっ !」



「どうか刀をおさめてください!」


『うるさいっ!!』







私は刀を隊員に向かって振り下ろした。



隊員達は私が作った斬り傷に痛みを感じ、尻餅をつく。







「このままどっちが生き残るか殺り合うかァ!?」


『お前が死ね塵っ !!』








私は体にできた大きな傷のことも忘れ、刀を振った。





お互い殺し合っていたが、最終的に私が不死川さんに重傷を負わせた。





その後、加勢に来た柱と隊員達に私達は拘束された。

66話 罪と傷→←64話 青筋



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (211 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
949人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れいな(プロフ) - BTてっちゃんさん» ありがとうございます〜!この作品大好きって言ってくれる方がいて本当に嬉しいです。語彙力とか全然ない作品ですが、どうかこれからもご愛読のほどよろしくお願いします! (2019年12月29日 21時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
BTてっちゃん(プロフ) - 善逸が可愛すぎてニヤニヤが止まりません!wこの小説大好きです!!更新頑張ってください!応援しています!! (2019年12月28日 16時) (レス) id: 5f75657117 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ぽんかんさん» いつも作品を読んでくださりありがとうございます。この二人の関係はのちのち変化していく予定です。めちゃくちゃ祈っててください!! (2019年12月26日 17時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます。展開はどうするかはあやふやなんですけど ゆっくりお話を進められたらいいなと考えています。 (2019年12月26日 17時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!風柱の2年前の行いは、きっと理由があってのことなのですよね、!仲間思いの風柱は無闇に隊員を傷つけないと思っています、この後の展開でただの暴れん坊将軍じゃないことが解説されることを祈っております、、!!! (2019年12月23日 12時) (レス) id: 95123080ae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れいな | 作成日時:2019年12月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。