59話 軽蔑 ページ13
＊
山を降り、私は再び産屋敷邸に赴く。
縁側の庭には、柱合会議の前なのにもかかわらず柱の人達がぞろぞろと集まっていた。
お館様はまだ来ていない。
そのせいか、空気はピリピリしていた。
私はその中に慌てて入る。
『遅れて申し訳ありません。それと……、お久しぶりです 皆さん』
私は軽く頭を下げる。
「Aちゃん無事復帰してくれたんですよ。皆さん喜びましょう。ね？」
しのぶさんは両手を合わせてニコニコ笑う。
しかし、みんなは無言のまま何も言わない。
視線が突き刺さる。
『……』
呆れてる？
そうだよね、やっぱり。
霞柱の子なんて、初めて私を見てきっと幻滅しただろう。
仕方ない、違反をして謹慎になった私が悪いんだから。
あぁ…、胸が苦しい。
穴があったら入りたい。
私はギリっと唇を噛み締めた。
「うーん…。私から言っておいてなんですけど、Aちゃんの件に関しては柱合会議でゆっくり話しましょうか」
「Aちゃんもそれでいいですよね？」と、しのぶさんは空気を変えてくれようとする。
私は『はい…』と小さな声で放ち、こみ上げる恥ずかしさに俯いてしまった。
その時、
「し、失礼致します！」
声のする方に、私達は一斉に目を向けた。
そこにはビクビク怯えた隠の人と、背負われた竈門炭治郎がいた。
「竈門炭治郎、ただ今連れて参りました…」
隠の人は彼をゆっくりと地面に下ろした。
「起きろ。起きるんだ」
声をかけてみるが、彼は眠ったままピクリとも動かない。
重傷だし、仕方ないよな…。
声をかけても全然起きない様子に、隠の人はとうとうブチ切れた。
「いつまで寝てんだ、さっさと起きねぇか！！」
「っ！？」
隠の人の大声に、彼はハッと目覚める。
私達は彼の前に立った。
「“柱”の前だぞ！！」
隠の人の声に目を覚ました彼は、驚いた顔で私達を見上げた。
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れいな(プロフ) - BTてっちゃんさん» ありがとうございます〜！この作品大好きって言ってくれる方がいて本当に嬉しいです。語彙力とか全然ない作品ですが、どうかこれからもご愛読のほどよろしくお願いします！ (2019年12月29日 21時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
BTてっちゃん(プロフ) - 善逸が可愛すぎてニヤニヤが止まりません！wこの小説大好きです！！更新頑張ってください！応援しています！！ (2019年12月28日 16時) (レス) id: 5f75657117 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ぽんかんさん» いつも作品を読んでくださりありがとうございます。この二人の関係はのちのち変化していく予定です。めちゃくちゃ祈っててください！！ (2019年12月26日 17時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます。展開はどうするかはあやふやなんですけど ゆっくりお話を進められたらいいなと考えています。 (2019年12月26日 17時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ぽんかん(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！風柱の2年前の行いは、きっと理由があってのことなのですよね、！仲間思いの風柱は無闇に隊員を傷つけないと思っています、この後の展開でただの暴れん坊将軍じゃないことが解説されることを祈っております、、！！！ (2019年12月23日 12時) (レス) id: 95123080ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2019年12月16日 22時
