268話 交渉 ページ9
*
朱雀「我が奥義をも切り裂くとは、凄まじい切れ味だな」
敵ながらも褒め称える朱雀。
玄武「玄武法典斧に斬れぬものなどない」
ゲンブ法典斧を前に突き出す玄武に朱雀は再び口を開いた。
朱雀「玄武よ。
その無敵の斧で女郎蜘蛛の糸に挑んでみないか?」
あの不動明王のフドウ雷鳴剣でも女郎蜘蛛の糸を斬ることさえできなかった。
そう言うと玄武は目の色を変えた。
朱雀「斬れるとすれば、海をも断ち割ると言われるゲンブ法典斧のみ」
戦いでは埒があかないと見た朱雀は説得を試みる。
玄武「……」
その直後、玄武は下にいる怜奈をチラリと見た。
怜奈「……?」
なぜこちらを見るのかと怜奈はキョトンと首をかしげる。
しかし玄武は再び朱雀に目を向けてしまった。
玄武「いいだろう。
女郎蜘蛛の糸、このゲンブ法典斧で斬ってやろうではないか!」
玄武は妖聖剣に姿を変化させると憑依を終えたトウマの手に渡った。
アキノリ「ゲンブ法典斧…。
これでアヤメさんを救える!」
怜奈「じゃあ、早く元町タワーに……」
早く元町タワーに向かおう、と言おうとした直後、ガコンッ!と地面が揺れる音がした。
ゴゴゴと地鳴りを響かせ、宝剣電殿が上に上がっているように感じる。
困惑しているとミッチーがシュタッと参上した。
ミッチー「この揺れは亀が動き出したことによるものです!」
怜奈「か、亀?」
言っていることがわからない怜奈は再びミッチーに問いただした。
ミッチー「この宝剣殿は巨大な亀の上に乗っているのだ!」
ナツメ「えっ!」
ケースケ「そうなの!?」
宝剣殿を支えている巨大な亀は湖の中から飛び出した。
そして巨大な亀はナツメ達を人間界まで運んだ。
あとは玄武の力を使って女郎蜘蛛を撃つのみ。
ここからが彼らの本当の戦いの始まりだ。
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れいな(プロフ) - ミアさん» リクエストいただきありがとうございます^_^今後の展開とともに検討してみたいと思います。夢主がカイラを好きになったという展開があれば2人の関係が進展してるみたいでいいですよね^_^皆さまにとって良い作品になるように考えさせていただきますね^_^ (2019年2月19日 23時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き。それにカイラとの婚儀のことも気になります! (2019年2月15日 12時) (レス) id: cce959435c (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続編楽しみにしてます!そこで提案があります、『怨みのバレンタイン』で日頃の感謝を込めて蛇王カイラにチョコを作って贈るっていうのはどうですか? (2019年2月15日 1時) (レス) id: 6222c85396 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - はい!これからも楽しみにしてます! (2019年2月10日 18時) (レス) id: c20dfe3b9e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» お話は大体まとめて更新することが多いので、時間はかかりますがお待ちいただくとありがたいです。これからもよろしくお願いします^_^ (2019年2月10日 13時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れいな | 作成日時:2019年1月7日 21時