303話 君が生まれ変わったら ページ46
＊
マリナちゃんを探す為に一同は海辺の公園に赴いた。
「ここよ。
ここでいつも踊ってたの、マリナちゃんと」
この公園が2人の友情を繋いだ始まりの場所と言えるだろう。
辺りを見回していると、向こうにマリナちゃんの名前を呼ぶ声が聞こえた。
そこには花束を地面に置いて合掌している夫婦がいた。
「生まれ変わったら、沢山のお客さんの前で思いっきり踊ってね…」
どうやら彼らはマリナちゃんの両親らしい。
その様子を後ろで眺めていると、マリナちゃんの父親はこう呟いた。
「体が弱くて、バレエを習えなかったマリナにとって、ここで練習していた時がかけがえのないものとなったはずだ」
怜奈「え……」
マリナちゃんの父親が言った言葉に怜奈は目を見開いた。
そしてマリナの母親は地面に置いた花束に目を向けてこう言った。
「マリナ言ってたものね。
初めて親友ができたって」
「マリナ、最後までその子に謝りたいって言ってたな。
約束守れなくてごめんって」
「ママ達からその子にマリナの気持ちを伝えられるといいんだけど…」
そう言ったマリナちゃんの両親は、花束を置いたまま帰っていった。
アキノリ「病気だったのか…」
ナツメ「マリナちゃんは約束を守りたかったんだね…」
病気のせいで守りたかった約束を守ることができなかった。
メカブちゃんに謝ることさえも叶わなかったのだ。
メカブちゃんは地面に置かれた花束の前でしゃがみ込んだ。
「マリナちゃん……私、なんてことしちゃったんだろう。
マリナちゃんは私を裏切ったわけじゃなかったのに」
ポロポロと目から雫がこぼれ落ちる。
彼女のことも、共に交わした約束さえも、メカブちゃんは疑ってしまったのだ。
その悔しさと悲しさが涙となり地面を濡らしていく。
「なのに、寂しさを紛らわせる為に女の子達を無理矢理踊らせて怪我までさせちゃって…！」
自分のしてきたことがどれだけ周りを困らせてしまったか。
こんなことをしたってマリナちゃんは喜ばないし、戻ってきてくれない。
これから自分はどうしていけばいいのだろうかという重い鎖がメカブちゃんの心を締め付けた。
その時、
「メカブちゃん！
一緒に踊ろう！」
ワカメくんの言葉にメカブちゃんは目を見開いた。
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れいな(プロフ) - ミアさん» リクエストいただきありがとうございます^_^今後の展開とともに検討してみたいと思います。夢主がカイラを好きになったという展開があれば2人の関係が進展してるみたいでいいですよね^_^皆さまにとって良い作品になるように考えさせていただきますね^_^ (2019年2月19日 23時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き。それにカイラとの婚儀のことも気になります！ (2019年2月15日 12時) (レス) id: cce959435c (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続編楽しみにしてます！そこで提案があります、『怨みのバレンタイン』で日頃の感謝を込めて蛇王カイラにチョコを作って贈るっていうのはどうですか？ (2019年2月15日 1時) (レス) id: 6222c85396 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - はい！これからも楽しみにしてます！ (2019年2月10日 18時) (レス) id: c20dfe3b9e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» お話は大体まとめて更新することが多いので、時間はかかりますがお待ちいただくとありがたいです。これからもよろしくお願いします^_^ (2019年2月10日 13時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2019年1月7日 21時
