272話 イケメンホイホイ ページ13
＊
女郎蜘蛛は不動明王・天にトドメをさそうとした。
その刹那、ナツメはわざとらしく女郎蜘蛛に聞こえるような声で言い放った。
ナツメ「あー。
こんなところにイケメンがいる〜！」
女郎蜘蛛「……なに！」
イケメンという言葉に食いついた女郎蜘蛛はトドメをささずにナツメの方を向いた。
ナツメ「わー、すごーい！
すごーいイケメン」
怜奈「ほんとにすごい美男子！
イケメン過ぎー」
怜奈とナツメは指差しながら2人の間にいる着物を着た黒髪の男性を絶賛した。
その切れ長の美しい瞳に女郎蜘蛛は目を奪われる。
女郎蜘蛛「なんと美しい男！」
ナツメの予想通り、女郎蜘蛛は「お前の魂を私におくれ！」と、男性を糸で捕まえて自分の目の前に持ってきた。
女郎蜘蛛「近くで見ると更に美しいじゃないか。
食べる前に名前を聞いておこうかねぇ」
女郎蜘蛛がそう言った途端、その男性の体が風船のように膨らみだした。
パチンッ！と勢いよく風船が破裂すると、そこにはニコニコ顔で片手を上げるジュニアがいた。
ジータン「ジータン、ダセ！」
女郎蜘蛛「ジ…ジータン……」
先ほどまでのイケメンの姿から、まるで神隠しにでもあったかのようにジータンは風船の中から現れた。
ナツメが考え出した作戦はジュニアを美男子に化けさせて女郎蜘蛛の動きを鈍らせるということだったのだ。
ナツメ「今よジータン！」
ナツメの合図と共にジータンは再び体を風船のように膨らませた。
女郎蜘蛛「何だってんだい！」
ムクムクと膨れ上がるジュニアを見た女郎蜘蛛は困惑する。
するとジータンはお寿司によく使われるワサビに変身した。
ジータン「ワサビーム、ダゼー！」
ワサビに変身したジータンはチューブから勢いよくワサビにを放出する。
そのワサビは見事に女郎蜘蛛の顔面にヒットした。
女郎蜘蛛「目がッ！目がぁッ！！」
苦しそうに顔を押さえる女郎蜘蛛。
ウィスパー「わさびを目に直でぶち込むとは、エゲツない攻撃でうぃす」
アキノリ「よくあんな作戦思いついたな、ナツメ」
ナツメはフフッと笑みを浮かべると「偶然あれが目に入ってね」とあるものを指差した。
そこにはワサビの宣伝として使われていたイケメンの看板があった。
ジュニアはあれを見本として変身したのだ。
怜奈「ナツメちゃん、ほんとにすごい！」
はしゃぎながらナツメを褒めまくると彼女は照れ臭そうにはにかんだ。
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れいな(プロフ) - ミアさん» リクエストいただきありがとうございます^_^今後の展開とともに検討してみたいと思います。夢主がカイラを好きになったという展開があれば2人の関係が進展してるみたいでいいですよね^_^皆さまにとって良い作品になるように考えさせていただきますね^_^ (2019年2月19日 23時) (
レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き。それにカイラとの婚儀のことも気になります！ (2019年2月15日 12時) (レス) id: cce959435c (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続編楽しみにしてます！そこで提案があります、『怨みのバレンタイン』で日頃の感謝を込めて蛇王カイラにチョコを作って贈るっていうのはどうですか？ (2019年2月15日 1時) (レス) id: 6222c85396 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - はい！これからも楽しみにしてます！ (2019年2月10日 18時) (レス) id: c20dfe3b9e (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ミアさん» お話は大体まとめて更新することが多いので、時間はかかりますがお待ちいただくとありがたいです。これからもよろしくお願いします^_^ (2019年2月10日 13時) (レス) id: 671d3c390e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいな | 作成日時：2019年1月7日 21時
